月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

それを語るもの

2009年01月27日 | 小泉監督作品

「僕だってね、まだまだわからないことばっかり」

初年度最初の数学の授業の中で、
ルート先生は生徒達にこう語りかけていたけれど、
そりゃ~わからないだろう、
あんな寝グセがついちゃうのは。
オイラー博士だってお手上げだよ。

しかしあの寝グセ、
ただのヘンチクリン寝グセじゃないと思う。

推測するにルート先生は、
毎年平均して18人くらいの生徒たちから、

「先生! 
先生は幼稚園の年少さんからその髪型ですねぃ?」

と質問されているはずた。
いやもしかしたら一日平均して19人くらいはいるかもしれない。
これは結構な数の確定申告だと思う。
一歩間違えればそのあだ名が、
「スキカル君」
とかになりかねない。
しかしあの寝グセ。
生徒達は思うだろう。
「ただ者じゃない」。

更に推測すると、ルート先生は、
毎年平均82人くらいの女生徒たちから、

ルート先生

と表面に手描きされた手作りハートチョコを
バレンタインデーに貰っているはずだ。
そしてそれを横目で見ている日本史の先生に、
「ちきしょー、なんであんな母をたずねて三千里の
マルコみたいな髪型のあいつに沢山チョコがきて、
JUNONヘアーの俺には一つもチョコがこないんだぁっ?!」
と憤怒の念を抱かせるのだ。
しかしあの寝グセ。
日本史の先生は思うだろう。
「ただ者じゃない」。

放課後ヘアサロンに直行した日本史の先生は、次の日、
ルート先生カットで登校してくるだろう。
そしてそれ以降生徒達から、
「ザビエル」
または
「宣教師Xの献身」
もしくは
「フランシスコDeフランキー」
とあだ名されてしまうのだ。
ぼっちゃんヘアーは人を選ぶ。
そしてあの寝グセに日本史が入り込む余地はない。
日本史の先生は更に思うだろう。
「理系に進めばよかった」。

ルート先生が人から一目置かれるのは、
なにも学校内のことだけではないと思う。
例えばルート先生がクリーニング店にワイシャツを持って行けば、
そこの学生アルバイトの女の子から、
「ほんとは三枚でぇ1000円なんですけどぉ、今日はサービスでぇ、
20円です♪」
と、ときめきクーポン券を貰ってしまうのだ。
「ありがとう」
と笑顔で言いながらもルート先生は規定額の1000円を払うだろう。
独立自尊。
そしてあの寝グセ。
学生アルバイトの女の子は思うだろう。
「んきゃ

それを後ろから見ていた他の客、練馬区の中村さんは、
「くそ~、なんであんなブカブカのジャケットを着ている野郎が
特別料金をオファーされて、バーバーリーの高級スーツを着ている俺は
通常料金なんだぁっ?!」
と憤懣やるかたない思いを抱くのだ。
しかもあの寝ぐせ。
中村さんは思うだろう。
「ただ者じゃない」。

次にクリーニング店に来た時の中村さんは、迷うことなく
紳士服のコナカで買ったブカブカのジャケットを着用している。
けれど料金は通常のままで、しかもアルバイトの女の子から
「ガリバー」
と陰であだ名されてしまうのだ。
ブカブカのジャケットをマークで着こなせてしまうのは至難の業。
練馬区の中村さんは更に思うだろう。
「レ・ミゼラブル」。

以上の出来事をレポートにまとめて提出したとしたら、
ルート先生はこう言うに違いない。
「ノートはとらなくていいからね」
いやそうではなくて、
「寝グセがなおらなくてね」と、
“寝グセができちゃって、テヘ
という事実だけにルート先生は照れてしまうのだろう。
そこから派生するモテモテ事実には全く頓着しないのだ。
おっ
そうだったのかっ。 
あのヘンチクリンな寝グセは、
ルート先生の無欲が形になったものなのだ!

やっぱりただの寝グセじゃなかった。
ルート先生、
ただ者じゃない。
きゃいん

ってな賞嘆にもてんで気付かず、ただひたすら日々
数の浪漫を追いかけているルート先生なのかもしりない。

情熱ってとってもシンプルなものだと思う。

無欲な情熱は無敵なのかもしれないですねぃ。
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吉岡刑事物語・その12

2009年01月22日 | 小説 吉岡刑事物語




ドアノブに伸ばしかけた手が、ふと止まった。
目の間にどっしりと構えたオーク材の扉の前で、
そのまま、そこに静止したままの己の手を、
吉岡はじっと見つめていた。
周囲に沈んだ夜気は、かすかな雪の匂いを含み、重い。
ひとつ、
深く息を吸い込み、
ひとつ、
それを吐きだし、
そして夜空を仰いだ。
目に入ってきたのは、底なしの漆黒。
翼を広げた、黒鳥の羽のような。
底のない、井戸のような。

「いらっしゃい」

開けたドアの向こうから、
暖かな空気に入り混じった彼女の声が耳に届いた。
心地良く照明を落とした店内には、
入り口のドアと同様、
質の良いオーク材のカウンターテーブルと、
室内の隅に置かれたグランドピアノがひっそりと置いてあるだけだ。
黒のハーフコートを横に置きながら、
吉岡はカウンターのスツールに腰をかけた。

「こんばんは」

「いやね、なによかしこまちゃって」

ウィスキーの入ったグラスを吉岡の前に置きながら、
彼女は軽く笑った。
店内には、吉岡しか他に客はいない。
毎年この日、彼女は必ず店を閉じ、
そして吉岡はこの店に足を運ぶ。

「今夜は雪かしら?」

カウンターのぐるりを回ってきた彼女が、
そう言いながら吉岡の横に腰を掛けた。

「そうだね。降るかもしれないよ」

「積もるといいわね」

聞こえてきた彼女の声は明るかったが、
その表情は横顔にかかった髪に隠れて吉岡からは見えない。

「元気そうで、安心したわ」

「君も、元気そうでよかった」

吉岡は一口飲んだウィスキーのグラスを、
そっとテーブルの上に置いた。

「山村さんがね、先日、二日前だったかしら、久しぶりにここにお見えになったのよ」

「山村さんが、一人で?」

「ええ、一人で来てね、さんざん飲んで愚痴って帰ってらっしゃったわ」

クスっと笑う彼女の顔は正面の酒棚に向いたままだ。

「大変だったね」

商業柄滅多なことでは酔わない、というより酔えないのだが、
しかし鬼警部の山村にさえ、時には、
非番の前くらいにはありえる話だなと吉岡は思った。

「呑みながらね、吉岡のばかたれがって、何度も何度も言っていたのよ」

「え?」

見つめていたグラスから顔を上げて、
吉岡は彼女の横顔を見た。

「刑事部長ご自慢の美人の娘さんとの縁談を断るなんて、
あいつは大バカ中の大馬鹿野郎だって。
せっかくの大出世の糸を自分から切りやがったって、
それはもうすごい剣幕で怒ってらっしゃって。
あいつは何もわかっちゃいないって言いながら、
最後の方は泣いてらっしゃるみたいだったわ」

そう言って彼女は静かにグラスに口をつけた。
心はどこを見つめているのだろう、黒髪の向こうにある瞳は、
目の前の空間に向けられたままだ。

「そう」

カラン、とグラスの中の氷が音を立てた。
吉岡は彼女の横顔から視線を逸らし、
再び手の中のグラスに視線を戻した。
静けさが、二人の空間を押し包んでいく。

「ばかねぇ・・・」

不意に響いた彼女の言葉に、
吉岡は一瞬上げかけた顔を、
しかしぐっと再びグラスに向け直した。

「・・・そうだね」

琥珀色のウィスキーが、グラスの中で小さく揺れている。
透明な氷がグラスの中で行き場を失い、
カラン、
カラン、
と、
行ったり来たりを繰り返す。

「ねぇ」

彼女の声が沈黙を破った。
吉岡は彼女に顔を上げる。

「手相を見てあげるわ」

彼女が微笑みながら言った。

「え、手相?」

「そうよ」

「君が見るの、手相を?」

「ええ、そうよ。そんな驚いた顔しないで。私も占いなんて信じないのだけど。
でもお客さんにね、すごく手相に凝っている人がいて、
その人から当たるっていう手相の見方を伝授してもらったの」

突拍子もない話題転換がおかしくて、
吉岡は思わず笑ってしまった。
店内の空気が一気にほぐれていく。

「あら、これでも本格的に教えて頂いたのよ」

「いいよ」

「本当に?」

「うん。はい、どうぞ」

と言って吉岡は両手を差し出した。
まるで少年のように邪気がないその笑顔を一瞬真顔で見つめた後、
ありがとう、と言って彼女は吉岡の両手を手に取った。
その刹那、肘がグラスに当たってテーブルから落ちた。
ガシャン、と板張りの床に砕け散った硝子の破片が散らばる。
慌ててスツールから降りて、
散乱した硝子の破片を拾おうとした彼女の手を、

「僕がやるから」

吉岡の手がすばやく止めた。
一つずつ、無数に散ってしまった硝子の破片を、
吉岡は床の一箇所に丁寧に拾い集めていく。

「あ、」

鋭く尖った切っ先の一片が、
吉岡の手から床に落ちた。
すっと一本の赤い線がその人差し指に走り落ちていく。

「大変!」

「大丈夫だよ、全然平気」

「駄目よ、血を止めないと」

彼女はカウンターの中へと走って戻り、
そこから持って戻って来た清潔なタオルを素早く吉岡の指に当てて止血をした。
二人の足元には硝子の欠片が散らばっている。
そのまま暫く二人はじっと黙っていた。
静まり返った店内に、行き場を失った時間が堆積していく。

「ごめんね・・・」

やがて彼女が小さく呟いた。

「私のせいだわ」

俯いたまま、彼女はじっと吉岡の指をタオルで押さえている。

―僕が、

といいかけて吉岡は口をつぐんだ。言いたい言葉が、
言いたくて言えない言葉が、
秒針とともに、心に沈んでいく。

ーそれは僕が、

ぽた、涙の粒が吉岡の手のひらに落ちて止まった。
上げた視線の先に、黒髪に隠れた彼女の顔が微かに震えている。
その細い肩も、微かに、隠しきれずに揺れている。

「君のせいじゃないよ」

静かな声が店内の空気をそっと揺らした。
吉岡は、俯いている彼女の顔を見つめながら言った。

「君が謝ることじゃない」

零れ落ちる涙は、硝子の破片の上にも落ちていく。
吉岡は、ぐっと顔を上げ直し、俯き続けている彼女に微笑んだ。

「もう、だいじょうぶだよ」

静かに言って、
吉岡は自分の手から彼女の手をそっと離した。




店の扉を開けて外に出ると、街は白く染まりかけていた。
漆黒の夜空から、真っ白な雪がしんしんと舞い降りている。

-今夜はきっと積もるよ、雪。

扉に振り返り、そう心の中で呟くと、
吉岡はハーフコートの襟を立てながら雪の中へと歩き出した。
歩きながらあの事件がおこった日のことを今夜も思い出していた。
決して忘れることのないあの日も雪が降っていた。
あの日降っていた雪は積もらなかった。
積もるといいなという彼女のささやかな願いは叶わなかった。

でも今夜は積もるよ。

吉岡はもう一度足を止めて彼女の店を振り返った。その時、

「吉岡、」

と呼びかけられて前方を振り返ると、
降りしきる雪の中に先輩刑事の山村がいつの間にか立っていた。

「十年前のこの日も雪だったよな。いつまで続けるつもりだ?」

吉岡はすっと山村に向き直った。
ほんの数メートルの隔たりに、白い雪が降りしきる。
山村はくたびれたコートのポケットから取り出したタバコに、
続けて取り出したライターで火をつけた。
タバコの先から登る白い煙が、凍てついた夜気に霧散していく。

「くだらない真似は、もうよせ」

肺の中の煙と一緒に吐き捨てるように山村は言った。

「真似ではないです。本気です」

「それなら尚更だ。もうやめろ」

「やめません」

低く舌打ちして、山村は吸っていた煙草を地面に投げ捨てた。
ジュと音がして煙草の先の火が消える。真っ白い雪の上に、
黒い染みが醜く残った。

「三年前の今日時効になった事件だ。それは終わりを意味している。
十年間、時効になってからは非番を返上しながら単独でお前は事件を追い続けた。
もういいだろう、十分気も済んだだろう。もう終わりにしろ」

「僕にとっては終わっていない事件です」

見つめていた雪面上の黒い染みから顔を上げて、
吉岡は山村を見据えた。

「終わってるんだよ、とっくに。
いいか、たとえお前が真ホシを見つけ出してあの娘の父親の冤罪を晴らしたとしてもだ、
それでどうなる? 法は真犯人を罰することはもうできない。それとも何か、
お前の手で自ら罰するつもりなのか?どうやってやるんだよ、笑わせるな」

吉岡は凍えている両手をぐっと握りしめた。

「甘いんだよ、お前は」

山村が続ける。

「婚約者だった彼女の父親を犯罪者にでっち上げた真ボシは確かに憎いだろうよ。
父親が会社の横領金をもったまま失踪したといわれて彼女は会社を追われ、
そしてそれ以来母親は精神を放棄してしまった。
ただ一人、頼りになるはずのお前はキャリアの刑事だ。やめさせるわけにはいかない。
警察官が犯罪者の身内を持つことは絶対にタブーだからな。それで彼女は自分の未来を諦めたんだ」

吉岡は両手の拳をさらに握り締めた。

「お前は確かにあの時辞表を出したさ、しかし上に受け容れてもらえなかった。なぜだかわかるか? 
それはお前が必要な人間だからだ、俺たちにとってな」

「自分は、」

「あの子にとってだけ必要でありたかった、とでも言いたいのか?
それはただの感傷だ。感傷なんてものは人生の妨げにしかならねえ」

山村は一歩吉岡の前に足を踏み出した。

「あの事件にはお前一人では到底解決できない裏の大組織が絡んでいるんだ。
未だにお前があの事件を追い続けていることがわかったら、
あいつらは確実にお前を消しにくる。下っ端の刑事なんかはな、
虫けらみたいに簡単につぶされちまうんだ。消されるんだよ、何もかかったことになっちまうんだ」

「わかっています」

「わかっているならとっととやめろ!」

憤った山村の言葉が静まり返った周囲に響き渡る。

「いいか、彼女はお前の刑事としての未来を選んだんだ。
そこに自分の未来も託した。その意味をよく考えろ」

再び感情を消した声で吐き捨てると、山村は踵を返して去っていった。
雪が、その背中を白く消し去っていく。
吉岡は、その場にただじっと佇んでいた。




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宵待草

2009年01月18日 | 思うコト


こんなことはありませんか?

PCを立ち上げ、あるサイトをクリックし、
出てきたその画面を見つめた時に、

ぃよぉおよよよよよよよしおかきゅぃ~~~~んっ!!!!

クラッ。

となってしまうことが?

え、ないと?

いや拝啓 恵子ちゃん、

こうなってしまう人は少なくとも8人くらいは
オセアニアにいると思われ、
関東平野にならざっと359人くらいはいるに違いない、
と思いたいわけで、しかし北米には間違いなく
一人ほど生息しているわけで。
しかしどうして急にオセアニアなのか、
それは僕にもわからないわけであり。
たぶん思いつきなのではないかと。

今日も世界は広いです。


などと書いている今日この頃、

待てど暮らせと来ぬ人は、宵待草のやるせなさ

と詠った夢二の心境の私でございまして、したがって

はぁ~~~~~~~、

吉岡きゅ~~~~~~~~ん、

春ですよーっ!!!

サイトをポチッ。

クラ~~~~~~~。

となっている次第でございます。

こりはずばり、
吉岡めまい症候群でありましょう。

思い起こせばこの病いにかかって早・・・・っふ~。
と温泉につかったニホンザルのような遠い目をしてしまいましたが、
治らなくってもええよ、別に。んふ

ということで、ここ最近チェックしているそのサイトを見ると、
この吉岡めまい症候群が出てきてしまうのだよ、ヒデタカく~ん。
そこに掲載されている写真を拝見するたびにですね、わたくしは、
「おわわわわわわわわ」
って初めて黒船を見た幕府の役人みたいになっちゃうのだけど、
それってどういうことや、きみ~?
と自分に自分でツッコミをいれてしまうほど 
もうわけわからなくなっちゃうのだっ。
って書き忘れちゃったけどそのサイトとは、
「警官の血」の公式サイトでございます。

いやいやいやいや、何もあの写真はなんてったってリサイクルだし、
その写真に全く免疫がなくはないのでありますが、
でも、しかし、だぁ~ってぇ~、あの吉岡くんってばぁ~~・・・・
ちびっとだけ、
びみょ~~~~に、
かすか~~~~~に、
憂いってしまっている。
あの憂いの「漂い」がぁ~~~・・・・・・・

漂いの人、吉岡。

↑松っ!!! (←松竹梅の「松」ということらしい)

漂える人って、な~かなかいないでざますわよね、奥さん。
そりは「雰囲気を出す」というのとは微妙にニュアンスが違う。
しかし絶対的にそれとは種類が異なるものですねぃ。

吉岡くんから放たれる気配は、「出す」のではなく、
「漂ってしまう」という種類のものだと思うでぃすだ。

彼の佇まいからは、微かに漂う気配で、空気全体が
さりげなくやんわりと「包みこまれてしまう」、
といった感覚を受けるとですばい。
そういった「漂い」を出せる人なんてぇ~のは、

よぴおかくんちかいばいどおぼうの~@$^&*(($#ジョワッ!

とうとう言語感覚までおかしくなってしまった。
そういえばまだ風邪の熱が下がりきっていないのだった~。
ってそんなことはどうでもええのだった、吉岡くんは、

「この人はその背景をきちんと背負っている」

といったことを決して押し付けがましくなく、しなやかに、
その佇まいから、そしてその眼差しから、
そっと常温で伝えてくるですね。そりはもう、

眼差しの君、吉岡。

↑うぴゃぁ~~~~~っ!(←人類語がみつからなかったらしい)

何度見ても松っ!

吉岡くんの眼差しは、文句なしに絶品でございます。
「眼差し」という文字が彼のそれにはまさにぴったりんこですだ。

彼の眼差しには、光の温もりが宿っていると思う。
それは、やわらかな午後の日差しだったり、
真新しい夜明けの光だったり、
雲に翳ってしまう日の光だったり、
すっと静かに夜空に浮かぶ月の光だったりと
多様に変化していくけど、
しかしどんな強弱を放つ光であっても、
それが内包する「温もり」は決して失わずに、
そこに確かに宿っているというやすらぎ感というか、
安心感があるですねぃ。

不確かである心の状態というものを肯定してくれる
寛容さを持っているというか、
人生の存在自体を浮かび上がらせながら、
それをふわっと受け止めてくれる逞しさがあるというか、
人生色々やね~、でも前にしか進めへん生き物でっせ~人間は~、
といった共感覚を呼びこさせる力が、
その光には宿っているのかもしりませんのぉ。

そ・れ・に、

と何もわざわざ「・」を文字間に入れることはないのですが、
この写真の吉岡殿の髪は、
形も長さも一束ぴよりんと浮いている髪の束も
文句なしのツボっぷりっ! 
まさにお見事のツボ侍でござるので拙者としては、
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・んふ
とタメ息の町娘でございます。(←いつの間に“娘”にっ?)

だからもうそんなこんなの吉岡くんの姿をPCの画面で見つめるとですね、
こう、思わず、なんというか、見つめても、見つめても、猶わが見つめならざり 
じっと手を見る。

って啄木じゃんかっ!

なんてまた一人ツッコミをしながらクラ~っとなっちまうんですぜぃ、吉岡く~ん、
この私のちゃんこ鍋のような主体性のない思考のごった煮は
風邪の熱のせいばかりではなくってよ~~恋心ゆえにそうなっちゃうのよ~~~
生まれつきって話もあるけど~~~はぁ~~~~どうにかしちくり~んっ、
んもぉ~~~~~~~~~~~~~っ、とまたまた牛になっちゃったわ、って
 


ついでに、



丑年だからこう叫ばせるのですねい。
さすがのさすけだ、吉岡くんったら
ヨッ、年男! 無敵だねぇ~。
って戌年だったずらよ、吉岡君は。そういえば、
確かにしばわんこに似ている時がある気がしないでもないにあらず。
(↑どっちなのだ?)
ってほぉらぁ~またちゃんこ鍋思考になっちったわっ。

でもわたすにとっちゃ~吉岡君は毎年星の年男、
三つ星ミシュラン君なのだば。

クラっとなってもええ、ちゃんこ鍋でもああいいさ、クラっとちゃんこで
かましたるでぇっ、と今日も君の姿を見るのですのよ、ごっつぁんです!(←あんた何者?)
というかいつになったらサイトの更新をしてくれるのでしか、テレ朝さんよ? 
番宣どど~んっと頼んます!!!



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なまずのひげ

2009年01月09日 | なまずのひげ

年明け早々去年の話を持ち出して申し訳ないのですが、
大晦日の日に夫のジャイアンが、

「気分だけでも日本の年越しをしようか~」

と話を持ちかけてきたので、それなら日系のスーパーで
年越そばを買うてきておくれよあんたはん、と頼んだ私の言葉を受けて、
はいよ、まかされたで、と元気に出かけていったその1時間後、
何やら意気消沈した様子で家に帰ってきたジャイアン君でありました。

「どうしたのじゃ、爺さんや?」

と聞く私に、

「売ってなかったよ、ばあさん」

とポツリ言うジャイアン。

「えぇ、そばが全部売り切れちゃってたの?」

と驚いて更に聞き返す私に、

「ううん。そばは沢山あったよ」

と言い返してきた。

「じゃ、なんで買うてこなかったんじゃい?」

「だって売ってなかったんだもん」

「でも売場に沢山あったんでしょ?」

「うん」

「・・・・・・・・・え?」

「うん」

「は?」

「うん」

「ぴよ?」

「うん?」

「ばびゅ~ん!」

到底理解できない思考だ。
それは私がアホだからなのだろうか?
それともジャイアンが突き抜けてしまっているからなのだろうか?
たぶんその両方だ。

「ちょっと待ってよ、お店にそばが売ってたというのに、
どうしてそれを素直に手にとって買ってこなかったのだ? まさか
“ウィンドーショッピングそばの巻”をしていたわけではあるまいな?」

「違うよ~。ちゃんとお店の人にも聞いたんだよ、在庫の有無を」

「うんうんよかろう。それは正しい手順をふんだね。で?」

「でもないっていうから」

「そこですっ! ここでおさらいしてみましょう。いいですか、君は、

① お店に行った。 

② そばを見つけた

③ なのにお店の人に在庫を尋ねた。

④ お探しのものはないですよ、と言われた。

⑤ 手ぶらで家に戻ってきた。ただいま~。

これで正しいですか?」

「はい。そうです」

「アホアホマンなのですかチミは?」

「えぇ~~?」

「そばがすぐそばにあったのに何故に無いと思ったのだ?」

「違うよ、そばはあったんだよ、でも君の食べたい
年越しそばは売ってないんだって、その店では」

「・・・・・フ。」

さすがだよ。

でかしたぞ、ジャイアンよ。

彼はそばを見つけていたのではなく、
年越しそばという種類のそばを探していたのだ。
やはり私の目に狂いはなかった。

見上げた天然や。。。

そう思った途端に思わず目に涙が溢れてきたのは
はたして感動のせいなのだろうか?
きっとそうだ、ということにしておこう。
なんせ明日は新年だしねー! アハアハ♪

なんてな ら~りほ~ なことが我が家では
大晦日の日にまで起きていたのですが、新年明けまして、
ふとこの出来事が再び頭をよぎり、そしたらぼわんと、
こないな思いが頭に浮かんだとです。

言葉とはなんぞや?

とな。

人間が生まれながらにして持ち合わせる感情の襞の数は、
きっとみな同じなのだろうな、と思うとです。
根底は同様の感情組織群を持っているのだけれど、
生まれ育つ環境などによって、顕現されてくる個々の感情に
多様性の差が生じてくるでぃすね。その顕在的な感情の表れが
まぁ~このぉ~いわゆるひとつの個性となるわけで~この~、
と思わず田中角栄の口調になってしまったのでありますが、
不思議なのは、どうして人はその同じ感情の襞から生まれてくる気持ちが
言語を通してある種の形となったときに、時として
反発を買ったり売ったりこねたり刻んだり引き伸ばしたりしてしまうのだろう?
ま、でも、みんな同調するだけで暮らしていたら
きっと文明の発達はなかっただろうし、異論があるからこそ
そこから新たな知性も生まれてくるとも思うですばい。
でもなんか不思議でありまするの。

気持ちの中では相容れる可能性のある思いを抱いているのに、
しかしその感情が一旦口から出るや、その言色は混濁し
枝葉末節、尾びれ背びれがごにゃにゃとついて、
全く違った意味として相手に捉えられてしまう時もあるので、
お嬢さん気をつけな、となるのでありますねぃ。

言葉って環境に非常に敏感なのかもしれまっしぇん。

もうだいぶ昔におこった出来事なのですが、
ある男友達が、当時想いを寄せていた女の子を
やっとのことでデートに誘いだすことに成功し、
大奮発して普段は近寄ったこともないフレンチレストランなぞに
彼女を連れて行ったのですが、しかし彼は慣れない場所での
緊張気味なピリピリ雰囲気を少しでも和らげようとして、
「お飲み物はいつお持ちしますか?」とのボーイさんの問いに、
「休み明けに」
とつい言葉のバズーカー砲をぶっぱなしてしまったのですだ。
いや、
今なら笑えるのですだ。
んがしかし、その時その場でその彼女は
瞬間冷凍されたマグロのようにカチンコチンに凍ってしまい、
そしてそれ以後二人の関係は決して解凍されることはなかった・・・。
という悲しいオチが付いちゃったのでありましただ。

でももしその時彼がデートに選んだ場所が、
足を踏み入れたこともないお洒落なフレンチレストランではなくて、
通いなれた居酒屋だったとしたら、たとえ同じことを言っていたとしても、
「きゃぃ~~~ん、○○君っておもしろ~い!うきゃ
なんつって恋人獲得率が67%まで一気に上昇していたかもしれない。

場を間違ってしまったのだ。 

そう。
言葉は場も選ぶのですねぃ。

なんでもあり~な趣のする居酒屋だって、何もそこは
全種類言語解放地区ではないのでありますだ。
デビルイヤーは地獄耳。
油断は禁物であります。
やはり居酒屋には居酒屋の掟語があると思う。
例えばその代表例といえば、

「とりあえずビールで」

↑こりです。

飲み会の場所で最初に頼むものは、
“とりあえずビール”でなければいけない。
暗黙の規約条約“とりあえずビール”の世界なのだ。
うっかり背を向けたら火花が飛ぶぜよ。だからこれは、
「全力でビール」
でも、
「がむしゃらにワンカップ大関」
でも、
「ムード的にはヤクルトミルミル」
でもいけない。
いけないんだよ。
いきなりミルミルではいけないのだ。
ではなぜいけないのか?
なぜならばそれが場の協調性というものを
さりげな~~~~~~く物語るバロメーターになるからなのだと
わたくしは睨む。
いや別に睨まなくってもいいんだけど。
というかそんなことで協調性を測らないでほしいよ、おやっさん。

でも社会に生きている人間ですけんのぉ、
やはり言葉は大切にしていかなければならないのですねぃ。

恋人にフラれて悲嘆にくれている友達の背を撫でながら、
「どうどう」
と言ってなだめてはいけないし、
試合に勝ったロッキーがリングの上から妻であるエイドリアンに向かって
「おてもや~ん!」
と叫んでもいけないし、
敵を討つためデビルマンに変身する時のアキラが、
「ビ~ビ~~~~ル!」
と絶叫して最初から敵に弱みを見せることなど出来はしないのだ。

なんかちょっと話がずれてしまった気がする。はて、
どこからずれてしまったのだろう?
ふ~~~~~~~~む・・・・・・・・・・・・・・・あ、
思い出せない。

ハッ

としてしまった、そうだった。
思考とは駆け巡るものであり、掴みづらいものなのだ~。
だから揺らめく感情を掴もうとした結果形となる言語もやはり
掴みづらいものだし、もしかしたら案外と
崩れやすいものなのかもしれないよね~。

なんとも奥が深いですだば言の葉とは。うむうむ。
しかしただ「う~ん、難しいぞぉー」とビビリすぎて
言葉と共に生活することに臆病になってしまい、
挙句の果てに手旗信号で通信しだしたりなんかしたら
それはそれでなんか悲しい。
言語は唯一人間だけがもつ最大の文明。
その恩恵に授かるのも嘆くのも自分次第だったっす。。。

こんな世の中だから、
こんな世の中だからこそ、
こんな世の中だからよぉー、うがぁああーーーっ!
と自棄にならずにどんな感情でも一旦受け入れて、
それを咀嚼できる大らかさを持てればいいな~、と
つくづく思うお年頃でございます。

なんてな全く纏まりのないことを考えていた今日の私でごぜいますだ。
ところで何で今日のブログのタイトルは「なまずのひげ」なのだろう? 
ふ~~~~む・・・・・・・・・・
わからん。
ま、いっかぁ~♪

はぁ~今日もがんばろーっと。
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迎春

2009年01月05日 | 思うコト

新年でございます。

新年。

なんて建設的な響きなのでましょう。
全ての心風景をリセットできるなんて、
なんて素晴らしい習慣なのだ~。

去年起きたイヤ~ンなことはもうすんじゃったことだしね、
もうそんなことはどうでもええのだ、
さっさとホイサとハイサッサしちゃえばええのよね。

なんてたって今は新しい門出ときたもんです。
おまけに今年の干支は丑ということでありまして、
なんだかそれを聞いただけでも
鼻息が荒くなっちゃったわ。そういえば、
年明けて新年の誓いを立てたときの私は心なしか、
赤い布を見てしまった闘牛チックのようだった気がする。
いやなにもそれは今年に限らず
毎年そういう状態になっている気がしないでもないけど、
でも勢いはないよりあったほうがええ気がするので、
んだんだ。
ンモンモッ。
そうよね、
そうなのだっ。
新年明けて、
鼻息荒く私は誓ったのでぃす。
今年、私は、
今年の私は、
今年こそ私はっ、

きちんとする。

そういえば今年はきちんとまめにブログを書く!
と決めていたのにいつのまにかもう
一月の五日になっていたりする。

なんてことだ。

もうすでに
きちんと怠けてしまった。
わぉ。
けっこうやるじゃん、あたしってば~。うふん。

ってち~が~~~~うっ!

こりじゃ~新しい門出じゃなくて、
古いかまどのままじゃね~ですかい。
きちんとするのだ、今年こそはっ。
いやだいじょぶ、だいじょぶずらよ。
人は変わろうと思った瞬間から、
何度も生まれ変わることができるリサイクル生物なのだ。

何事もポジティブに行かないとね~♪

それにもうすぐ、待ちに待った
吉岡君の新作も観れるし~。
なんてたって続編ではない新作ですわよ、そこの旦那。 
全く新しい役を演じる吉岡君が観れるなんて・・・・・うぅ・・
今年もいい年でした。ありがとー!
って年明けしたばかりだったずら。とにかく、
なんてめでてぇ~のかしらぁ~、ヨ~ロレイッヒ~!
もう待ちきれないぞぉ~~~~。
早く観たいよ~、警察官の吉岡君!

そういえばドラマのあらすじを読むと、
どうやら彼は高校生時代から演じるらしいので、
ってぇ~ことは、
学生服姿の吉岡君も観られるということなのですかいっ?
そんなっ、そんなっ、それはれっきとした
カンコー学生服なのですか?! そんなことは全くもって、
シェ~~~~~~!!!
ざんす。

なんてこったいオリーブ。
もう二度と観れることはないと思っていた、
カンコー学生服姿の吉岡くんをこの歳でまた拝められるなんてぇ・・・
きゅいん。
クラ~~~~~~~~~~~~。
ってなってる場合じゃなくてよ!こういう場合はこうざます、

きぃやぁ~~~~~~~~~~~~~~っ!!!

んまーっ、なんてことなのっどうしましょーっ?あ、そういえば、
桜田の淳子ちゃんもその昔カンコー学生服を着ていたわよね、百恵ちゃんは
デジタルはカシオだったけど、って興奮しすぎて思考がぶっ飛んじゃったわ。
でもいつものことだから気にしなくってよ、そんなことより、
カンコー吉岡くんなのよ、おまけにスパイですってよー、そんでもって
警官だよ、おっかさん! 
んもぉーーーーーっ、吉岡く~ん、君の存在自体が
大吉でございます。
ありがたや~。んきゃ

そんなこんなでありますが、(って?)
民雄さんから幕開けする今年の吉岡君、
他では一体どんな姿を見せてくれるのだろう?

一ファンとしてはね、もう欲はいわないよ、だから
映画に3作、連ドラ2本、スペシャルドラマ一本、
CM5つまでにも出ちゃったりなんかしてね、
んきゃ~今年は吉岡君の目白押しやで~、うほうほや~~
なんてなことになる可能性はやはりゼロに近いかもしれないけど、
髪は短い方がいいと思う。
ってこれも余計なお世話だったずら。

しかしどんな形になるにせよ、
吉岡くんが決めて選んだ仕事を見れるということは、
とても幸せなことでありますば~い。

あまりお仕事をしない吉岡君でありますので、ついつい
「もっと出てくれぃっ、吉岡くんよぉおおおっ!」
などと言いながら地団駄を踏んだり、シコを踏んだり、
お茶をすすりながら遠い目になったりいたしまするが、
しかし当の吉岡くん本人にしてみれば、
想像以上の苦労に苦労を重ねて、それこそ文字通り
心身を削って生み出している仕事をしているのだと思うと、
やはり彼には休むこともとても重要ことなのだな~、と
そんなことも思ったりするです。

休息があるからこそ、野生の馬は風の中も雨の中も
必要とあらば走り続けることができる。
といった感覚に似ているのかもしれないですねぃ。

吉岡君は、
走り抜く人だと思うです。

一旦こうと決めたら、
そこから決して逃げ出さずに、
切ないほど一途に走りぬく。
ただ一直線に走り抜いていける人だと。

全力で走りきってしまうから、
そのあとにはどうしても
心身を休める必要があるのかもしれない。

でもそれが吉岡君なのだと思うし、
そこに彼の生き方が現れていると思うです。

それは決して器用な生き方ではないのかもしれないけど、
でも真の男らしさに器用不器用は関係ないのでどうぞよろしく、と
健さんも言っているわけであり、
要は質に対する実直さなのかもしれず、
吉岡君はそれを絶対的に持ち合わせている人だと思うです。

すごく
かっこいいと思う。

そんな人は、
そんじょそこらにはいないぜよ。

と思わせてくれる質感が吉岡くんにはあるですねぃ。

時の流れに媚びることなく、
身一つでまっすぐに歩んでいるような、
その清冽に漂う質感は、すなわち
彼の存在自体の質なのかもしれないですたい。

真の潔ぎよさって、
そういうことを云うのかもしれないですだ。

ほんまに、何度も書いちゃうけど、
すこぶるかっこええ。
大好きやで、吉岡君。

今年も良い年になりますように。

A HAPPY NEW YEAR 
コメント (10)
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