月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

10,000 miles

2008年09月24日 | 雑記



突然映画の話なのでありますが、
私の大好きな映画の中の一つに、
「Fly Away Home」という作品がありますです。

これは1996年に公開された映画でありまして、
邦題は「グース」。
おおまかにさらっと主内容のあらすじを書きますと、
母を亡くした14歳のエイミーという少女が、両親の離婚以来
10年振りくらいに再会した実父のもとに引き取られて
オーストラリアからカナダへと移り住み、
そこで父との確執や新しい環境への順応に悩みながらも
ある出来事を通して大きくその世界を拓いていく。
という話でありまする。 

その「ある出来事」というのが、
ある日エイミーが野原で偶然に見つけた卵を孵化させ
自分の手で育てた16羽のカモグースくんたちを、
鳥人間コンテストに出てきそうな自家製飛行機(エンジン付き)に乗って
彼女が“ママグース”として無事に越冬地まで一緒に連れて飛んでいく。
というビックリカモ~ンな話でありまするが、
これは事実に基づいている話だそうですだ。
(*実際は少女ではなく、大人の“パパグース”が飛んだそうです。)

荒唐無稽に思えがちな話であるのでぃすが、
しかしとてもええ映画でありまして、おすぎも3回くらいは
この映画を観て感動の涙を流したと思う。

大自然を映し出す映像が、特にエイミーの飛行と共に
映し出される風景映像がこの上なく美しく、それを見ていると、
日常の区切られた生活の枠の中からすーっと
解放されていくような感覚に包まれもうして、そしてそれは
「あ、そうだ、地球に住んでいるんやな~。」という
原点に戻らさせてくれるとです。

映画は、観る人の数だけその想いの数はあるわけで、
それはそれは多様性をもっているものでぃすだ~。
私にとってのこの映画は、
「再生」であり、
「勇気」であり、そして
「信念」ですだ。

日ごろ思っていることでありまするが、
信念を貫くのは難しいことですばい。
「日常の生活」という理由をそこにこすりつけて、
それはうやむや~んにふやけてしまい、
そんな己から生み出している状況に、
歯痛を抱えたニホンザルのような顔で
ため息をついてしまうあちしでおます。

どこに信念をおくのか、
そこに何を見出せるのか、
それは追い求める価値があるのか、
なんて~なことはとてつもなく抽象的であり、
気が遠くなるほどの数の迷宮路がそこに口を開いているわけで、
それを考えだせばすぐさまその迷路に入り込んで、
ひとつ曲がり角、ひとつ間違えて、迷い道ク~ネクネ~♪ 
と渡辺真知子の曲を歌ってしまうのは私だけかもしれないけどまぁ
そういうことですだば。(←どういうこと?)
だからついつい、目に見えるもの、耳に入るものに、
すすららら~~~~、と引っ張られてしまうわけで、
なぜならそれはそれを納得するしないに関係なく、
そうすることによって自分の気持ちがとりあえず落ち着ける
ということなのであり、人間誰だって
「そわそわわわわわわあ~っ」としているよりは、
「ま、ここらへんで、按配ですな。」と
茶でも飲んで落ち着きたい生き物なのであり、
それは至極自然な行動であるのだけれど、
しかし拝啓恵子ちゃん、ほんとにそれでいいのだろうか?
富良野はすっかり秋になりました。
なんてまた考えちゃったりする私ったら
一体何を書いているのかしら?

そうだ、映画の感想のことだった。。。

話題を元に戻すと、
この映画の主人公のエイミーは、
ただ自分の育てたグースくんたちを
無事に越冬地に辿り着かせたい、
というその「一心」だけでもって彼女は「飛ぶ」わけで、
ただそれだけなんですね。

でもその一心が彼女の信念であり、
その信念がエイミーを動かしているわけで、
その「信じる」ということの根源的な純粋さが
とても崇高であり、美しく、
その姿はとても感動的なのでありますだぁ。うぅ、
ぶひっ。(←泣いているらしい。)

それからこの映画のもう一つのテーマに、
自然、動物保護のテーマがあるです。
エイミーたちが選んだ越冬地を開発事業から救う動きが
彼女たちの飛行開始と同時に始まるわけで。
一つの信念がもう一つの信念を呼び起こし、
やがてそれは大きなエネルギーとなって
物事を突き動かしていくわけでありまする。
「信念」とは意志を伝えていくバトンでもあるのだなぁ、
なんてなことも思ったですばい。

途中までは父親の“パパグース号”と一緒に
並飛行していたエイミーなのでありますが、
しかし往路で父親が怪我をしてしまい、
やむなく一人で到着地まで飛ぶことになりまする。
そこで父親が、一人で飛ぶことに躊躇している
エイミーに向かって言う言葉がとても印象的であります。

「君の母はとても勇気のある人だった。
彼女は誰の手も借りずに夢を追い続けたんだ。
その血を君も受け継いでいるんだよ。
そしていいかい、君の母さんはいつでも君の隣にいる。
君の周りのどこにでもいるんだ。
この自然の中の一部として彼女は今も生きているんだよ。」

そう静かにエイミーに語る場面が、
とても印象的でありまするだ。
その言葉はきっとそのまま彼の信念なのであり、
もちろん娘へと向けた言葉なのだけれど、
しかしそれは同時に、
訳あって別れてしまった、
以前は確かに愛した人への、
愛情の形なのだとも思うです。

終わってしまった愛情も、
終わってしまった夢も、
はかなく過ぎ去っていってしまった人も日々も、
もしかしたらそれは終わっているのではなく、
そっと背中を押してくれる勇気の微粒子となって、
今も自分の空間の中に存在し、そして自分を成長させつづけて
くれているのかもしれないですね。

物事には終わりがなく、
全てが繋がっているのかもしれなく、
その繋がりにどう関わっていくのかで、
日々を彩るモザイクはその形や色を変えていくのかな、
なんて思ったりするです。

「再生」は「勇気」であり、
「勇気」は「信念」であり、
そして「信念」はいつでも
「再生」していくものだと。


この映画の中でもう一つ強く印象に残るのが、
Mary Chapin Carpenterという歌い手さんが歌っている
「10,000miles」という挿入歌でありまする。
自己流で和訳したので、「全然違うやん。」
とツッコミをいれられてしまうかもしれないのですが、
とてもとても美しい曲なので、この歌の雰囲気だけでも
ここから感じ取っていただけたら嬉しいでぃす。




またいつの日か
僕の真に愛する人よ
しばしの間 さよならだね。
僕は旅にでるんだ。
でもいつかきっと戻ってくるよ
10,000マイルをくぐりぬけて。

10,000マイル
僕の愛する人よ
10,000マイルの道
もしかしたらそれは、
もっと遠いのかもしれない。
けれども岩は溶け、
そして海は燃えるだろう。
もし僕が
約束どおりに戻ってこなければ。

ほら見えるだろう、
あの寂しそうな小鳥のこと。
ツタの上に止まって
静かに涙を流しているんだよ、
彼女の真に愛するもののために。
僕がそうしているように。

あぁ 君よ戻ってきて
私の真に愛した人よ。
そしてほんの少しの間でもいい
私のそばにいてほしい。

もしこの地球上に
真の友達が存在するのなら、
それは君なんだ。
君はずっと私の友達だった。

       ー 10,000 miles ー
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吉岡刑事物語 その9

2008年09月20日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語


やわらいだ風がさっと吹いていき、それと同時に
空が少しだけ高くなったような気がした。
病院の屋上から見上げる空は、
どこまでも高く青く澄み、
わずかにキン、と引き締まった空気が
そこに薄く透明な幕を張り巡らせている。
昨夜ひとしきり降った雨が、沈殿していた夏の名残を
全ての領域から洗い流してしまったような、
そんなどこか寂寥とした午後の日差しの中に、
吉岡は一人佇んでいた。
"一雨ごとに秋になる。"
とよく母は言っていたっけ。
そんなことをぼんやりと考えながら、
空を見つめていた目をそっと閉じ、
ひっそりと漂う秋の気配を肌で呼吸する。
負傷した胸の傷跡が少し痛んだが、
それでもかまわず大きく呼吸を繰り返した。
ほんの少しだけ冷えた空気が
肺の奥に浸透していくのが心地良い。
町の騒音もここ8階の屋上に届くまでに空中に拡散し、
不完全な歌調となって空に高く吸い込まれていく。
「秋だ・・・。」
と吉岡はそう低く声に出して呟いた。

“バサリ”

と背後で物音がしたのはちょうどその時だった。
咄嗟の習慣で素早く後方を振り返ると、

吉: マチャトンくんっ?!

そこには相棒のマチャトンが立っていた。

マ: 吉岡く~~~~~~~~~~~~~んっ!!!
会いたかったよーーーーーーー!!!

バサバサッと音を立てながらマチャトンは吉岡の方に
駆け寄ってきた。

マ: 元気になってよかった、吉岡くん!!! 
心配だったんだ、すごく。

吉: ありがとう、マチャトンくん・・・でも・・・

マ: え?

吉: どうして丹頂鶴の姿になってるの?

マ: ああこれは・・・僕は今、丹頂鶴として
釧路湿原で囮捜査をしているんだ。 
君の快復の知らせを受けて今日は非番をもらって
飛んできた。途中で乱気流にのまれてしまったから
だいぶ羽並みが崩れてしまったよ。

吉: ・・・・そうだったんだね。。。

マ: それにしても元気な君の姿が見れて
ほんとによかった。僕は心配で心配で心配のあまり
シベリアと釧路の間をお百度参りしたくらいだ。

吉: ありがとう。もう大丈夫だから。担当医の
柏木先生の話では来週中にでも退院できるらしいよ。

マ: えっ、ほんと? よかったぁ! 
ほんとうに良かったぁ。吉岡くんの身に
もしものことがおこったら・・・・・僕は・・・
だって僕のせいで君がこんな目に・・・

吉: そんなことはないって前にも言ったはずだよ。
僕はただ当たり前のことをしただけなんだ。
友達じゃないか、僕たち。

バサッ~!!! 

吉: ?!

マ: きゃっ、

吉: マチャトンくんっ?!

マ: きゃっ、

吉: もう飛んで帰るの?

マ: キャンディ~ッ、ふ~♪

吉: ・・・・・・・。

マ: (バサ。 ←着地したらしい。)
ごめん、咄嗟に舞い上がってしまった。。。

“ドサリッ”

その時再び彼らの背後で不審な音がし、同時に振り返った
吉岡とマチャトンの二人の視線の先には、

吉&マ: ゴリさん・・・・・。

ゴ: 調子の方はどうだ、池中玄太54キロ?

吉: 大分いいですが、僕は吉岡です。池中玄太ではありません。
なんでいきなりそうなるんですか?

ゴ: え? 丹頂鶴といえば池中玄太じゃないのか、違うのか?
そりゃ~ねぇ~じゃねぇかぁ~ナンコウさんよーっ!!!

吉: 誰に怒っているんです? それよりゴリさん、

ゴ: なんだ?

吉: お見舞いに来てくださるのはとても嬉しいのですが、
パラシュート降下でやってくるのはちょっと・・・・

ゴ: よく気付いたな。ホシに気付かれないように
高度3万メートル上から投降してきたんだ。
こうみえても俺の特技はな、障害物競走なんだよ。

マ: 全然高度と関係ないじゃないですか?

ゴ: なんだよマチャトン。鶴の恩返しか?

マ: 茶化さないでください。これも捜査の一環です。

ゴ: わかってるよ。それより吉岡、見舞い品を持ってきた。
受け取ってくれ。

吉: ・・・・・・・ありがとうございます。でもこれは?

ゴ: 読書好きなお前にはもってこいだろ? ご本といえば?

吉: 龍角散。

マ: ゴホンですよ。ご本じゃないです。

ゴ: えぇぇぇ~~~~~? それじゃ間違って
龍角散を買ってきてしまった俺は、
「秋茄子は嫁に食わすな」ということなのか?

吉: どういうことなんですか?

ゴ: ナスすべもなし、ってな・・・・プッ、おもしろ~い♪ 
わしゃ上方漫才師かいな?

マ: 面白くないですよ。 病室に戻ろう、吉岡くん。
秋風に当たるのは君にはまだよくないよ。

ゴ: そんなツルな格好で病室に入る気なのか? 
場をわきまえろ、マチャトン。

マ: それはゴリさんに言う台詞です。 なんで
TOKIOのジュリーの衣装を着ているんです? 
どこで手に入れるんですか、そういったものを?

吉: あのそれより・・・

ゴ: なんだ?

吉: どうして二人ともわざわざ上空からやってきたんです?

ゴ: どうしても何も今日は「全日本・羽ばたきの日」じゃないか。

吉: え?

ゴ: 「え?」と言ったな?

吉: はぁ。

ゴ: 「え?」といえば鳳さん。

マ: 退場してください、ゴリさん。ん、どうした、吉岡くん? 
急に思いつめたような顔をして?

吉: ・・・・・僕は・・・・・

ゴ: わかってるよ・・・お前の言いたいことは。

吉: ・・・・・・ゴリさん、僕は・・・・

ゴ: 本当はハム太郎なんだろう?

吉: 違います。

ゴ: それじゃなんだ? 真面目に話せよ。

吉: 僕は自分が情けないんです。 
マチャトンくんを助けたことはもちろん正しかった事だと
今でも思っています。しかし自分の不注意で負傷をし、
こうして捜査に穴を開けてしまった自分のことが、
僕はそんな自分のことが許せないんです。
愚か者です、僕は。。。

ゴ: (スパー。 ←タバコをふかしているらしい)

吉: 僕は・・・・・自分のことが・・・・

ゴ: (スパー。)

吉: 時々無償に・・・・

ゴ: 過ちをおかすのは愚か者だからじゃない。
誰だって過ちはおかすものだぜ。愚か者って~のはな、
同じ過ちを何度も繰り返す奴のことを言うんだ。
過ちをおかしてしまうのは人間だからだ。
おかしてしまった過ちとどう付き合っていくかで
その人生が決まるんだ。いいか、
人間とは向上していくものなんだぜ。
そうじゃなかったらただの消耗品と同じことじゃないか?

吉: ゴリさん・・・・

ゴ: (スパー。) それにつけても、

吉: はい?

ゴ: おやつはカール。

マ: どうしてそうなるんです?!

ゴ: おらがの方にも秋がきたでよ、ということだよ。
いいかお前達、人は誰でも半人前な時があるんだぞ。
いきなり一人前にはなれないさ。このおれだって
昔は半人前だった。。。

吉: ・・・そうだったんですか?

ゴ: あぁ、そうだったとも。俺も一昔前まではな、
背ビレがついていたんだ。 

吉: それは半漁人じゃないですかっ?!

ゴ: 三人でべム・ベラ・ベロになってもいいと
最近では思っているんだよ。 あ、
待って~っ、吉岡く~~~~~~~~~んっ!!! 
はっ、パラシュートが足にからまちゃった~!

マ: 一生そうしていてください。

ゴ: 待ちなさいっ、そこのホワイト&ホワイト! 
次の捜査命令を聞かなくていいのですか?! 

非常階段に向かって歩いていた吉岡とマチャトンの足が
その言葉でピタ、と止まる。
そして二人はゴリさんの方に振り返った。

吉&マ: 新しい捜査ですか?

ゴ: そうだ。さすがのコンビ呼吸だね~。吉岡、
お前には来週退院次第すぐにこの新しい捜査に入ってもらう。
マチャトン、お前はそれまでに今の囮捜査から足を洗っておけ。
くちばしで物をくわえる癖は直しておけよ、いいな?

吉: それで捜査の内容は?

ゴ: 内容はまだ言えん。が、捜査場所はヒマラヤだ。

吉&マ: ヒマラヤですかっ?!

ゴ: なにもそんなに上手にハモって言うことはないだろう? 
ララバイコンビなのかい、君たち?
とにかくな、次回は世界最高峰のヒマラヤに登ってもらう。
寒いだろうけどガマンしてね~。それじゃ~な。
ごきげんよ~う!!! 

吉: あっ、ゴリさんっ、パラシュートもつけないままっ、

ゴ: コンドルは飛んでいく~! ヒマラヤに着いたら
ちゃんと連絡しろよー! おやつは300円まで~! 
経費節約のご時勢だ~!

そしてゴリさんの姿は上空に小さくなっていった。

マ: ・・・・・・・・吉岡くん?

吉: ん?

マ: 行くのか、ヒマラヤに?

吉: ・・・・・はい。

マ: 僕も行くーっ!

吉: ・・・。

マ: この言葉が言いたかったんだぁ~ずっと~。
そうと決まったら僕は今から釧路に帰って足場を洗ってくるよ。
そしたらすぐにここに戻ってくる。それじゃ、吉岡くん、
それまでに充分に休息を取って傷を癒しておいてくれ。

吉: うん、わかった。またつらい任務になるだろうけど、
一緒に頑張ろう。マチャトンくんとならきっと無事に
乗り越えていけると思う。

バサ~~~~~ッ!!!

吉: っ?!

マ: また舞い上がってしまったー!!! 
吉岡く~~んっ、僕が帰ってくるまでに
しっかり元気になっていてねー!!!

吉: マチャトンくんも気をつけて!

空を舞うマチャトンの姿も段々と小さくなり、
やがて北の方面へと消えていった。
いつのまにか暮れ始めた空は、
ところどころ薄桃色や薄緑に染まり、
そしてそれは徐々にゆっくりと
金色に深まっていく。
「美しいな。」
と呟き出た言葉に自分でも少し驚いた。
大きく一つ深呼吸をしてみる。
何か新しい息吹が胸の中に入り込むのを感じて、
吉岡はそっと静かに微笑んだ。
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青木くんの世界

2008年09月14日 | その他のドラマ



青木くんは、
コアラに似ている。

と思う。

そのラブリ~度数はいうまでもなく、
なんといってもその存在感が、
なんともこう、
僕、コアラ。

という感じでごぜいますだ。

青木くんもコアラくんたちも、
物質的にはそこに確かに存在しているのだけれど、
でも気持ち的にはどこか異次元空間に入り込んでいる、
という感じがするのでございまして、もしかしたら青木君は
日本コアラ党・無所属新人類なのかもしれない。

いやコアラくんたちだってあんな「のぼわぁ~ん」としながらも実は
ホーキングの宇宙論について考えていたり、
一日中ユーカリの葉っぱを食べながら、
「最近のユーカリの葉に葉緑素が足りないのは地球温暖化の
影響のせいだ。今のうちに北極に移住しよう、ロザリー。」
と、ロザリーは一体誰なのかはこの際割愛することにして、
案外彼らは、あんなジュネーブ条約みたいな
博愛顔を持ちながらも秘密裡に、
「コアラくん北極へ行くの巻」
などのコアラレボリューションを企てているのかもしれない。
ハッ!
ということはあのラブリ~ジュネーブフェイスは、
秘密情報を隠蔽するためのカムフラージュなのかもしれない。
さすがだ・・・・コアラくんよ。
スパイだったのか。。。知らなかった。

能あるコアラは大食漢

なるほど・・・・。(←って何が?)

そうするともしかしたら、
あたかも母・青木コアラ春子、父・青木コアラ照男、みたいな
ラブリー両親から生まれ出てきたような青木コアラくんも実は・・・
実はよくよく観察してみると・・・・・・青木くんは・・・・・
やっぱりただの異次元コアラくんだ。

青木君って、
吉岡君の演じてきた人物達の中では
異質な感じがして、
生活臭がないっす。

いやこう書くと語弊を招くかもしれないので
ここでちびっと書いておきたいのでぃすが、このドラマは、
本がその空間を埋め尽くしている「図書館」が舞台でありまするですだ。
もちろん本といってもそれは種種であり、
ノンフィクションの本や資料など現実にピターと寄り添って
書かれた本も数多く置いてありますでぃす。でもそれと同様に
数多くの小説や童話も置いてありまするので、だからそれらの
作られた話を多く所蔵している図書館自体がもう異空間、
ファンタジーの空間なのであって、したがってそこを舞台にしている
この話自体も至極ファンタジーの世界なのだな~と、
そう思ったです。

だから吉岡くんも至極当たり前のようにこの青木くんから
一切の生活臭を出さずに演じているのだと思うのでありまして、
吉岡くんは話全体の空気を吸収し、求められた色を生み出し、
そして完全にその色に「なる」役者さんだから、従って
この青木君ももちろん例に漏れず完璧に「つくし図書館色」。
さすがの吸収男児じゃき~、吉岡く~ん。

能ある吉岡は爪も綺麗

マンダム。

そんでもって、
青木君って(も)人物の幅がひろ~い。
いくらでも、どんなふうにも
こちらの想像が当てはまってしまう
自由自在なキャラの伸縮性を持つ人でありますだば、
まるでのびのびジーンズみたいよね、青木くんったら、
フフ。
ということでここでちょっとそれらを羅列してみると、

☆青木君はああ見えても伊賀忍者の末裔なのかもしれない。

とか、

☆青木君はああ見えても踊る大捜査線の大ファンなのかもしれない。

とか、

☆青木君はもしかしたらネパールにペンパルを持っているのかもしれない。

とか、

☆青木君は天然水だけを摂取して生きているようだ。

とか、

☆いや青木君は不老長寿の天然泉を掘り当てたに違いない。

とか、

☆青木くんは小銭を数えるのが遅そうだ。

とか、

なんでもあり~なキャラでそれはと~ってもファンタジア~。 
さすがだ、吉岡君よ。
ファンタジーの世界にも住みきってしまうなんて、
あっぱれすぎる。
確実に的を射る名ハンターヒデ。
ふぅわんたすてぃ~っく!
惚れちゃうのだよ~、まいっちゃうねぇ~。

そしてですね、青木くんは(も)、
出だしから最後の最後までツボってくる
ツボ大蔵大臣でもありますだ。
特にツボだった場面を三つ挙げると、

① 「え」芸。 
② 「そ、そうかなぁ~・・・。」
③ 「似てますよね。」

こりです。

①は以前にちびっと書いたので省略するですが、
②はこうであります。
これは返却本を整理しながら青木哲学を披露したのに、
それをいとも素気なく鈴木却下されてしまった後の
青木リアクションであります。
この表情がま・さ・に・絶妙~~~~~~~~!
吉岡君にしか出来ない表情だぁっ!!!
と次期衆院選演説でえばって力説してもいい。

あのなんともいえない、
「ぇぇぇぇぇぇ~」でショックな感じや、でも
なんとなく素直に敗北を認めたくない
弱気なコアラファイターくんな感じとかが、
その皮膚の下で幾重にも折り重なって
ゆら~っと力なく揺れており、それはそれは
繊細な感情の揺れであるのだけれど、しかし
笑わせてしまうのだ、笑い王。
素晴らしい!
さすがじゃよ~、吉岡くんっ。 
笑っちゃうのだよ~こっちとら~、その微妙な表情だけで~。
その場の空気をびみょ~~~に微か~~~~に
ずらして揺らして笑いをとってしまうなんて、
神業ですぜい、旦那。 やっぱりチミは、
寅の甥っ子くんなんだね~。(←いきなり満男くん登場)

その枯れることのない澄んだ湧き水のような才能は
文句なしに素晴らしいですだば。
出てくる度に新鮮で、常にまっさらな感覚がするから、
その姿からは長~~~~い芸暦なんて全然感じさせないですだば。
素晴らしく輝かしい「この人に歴史あり」の持ち主なのに、
それを決して冠にしない男、吉岡。全力疾走した後に、
また再びスタート地点に戻っていける人なのかもしりない。
男だぜぃ、吉岡~。 
んもんも出来るものならタックルしたいっ、全力疾走で!
骨折しちゃうと思うけど、
君の方が。

そりから③。
この場面は・・・・・・・・・いや厳密に書くとこの場面の音声は、
四年に一度のオリンピック大収穫かもしれないですだ。

各々に描いた横山さんの肖像画を
皆で披露し合っているときに発するあの、
「似てますよね。」の声・・・・・・・・そうなのよ、
確かにコアラに似ているのよ。
ってそうでなくて、あれは・・・・・・・・・あの声は・・・・・・
あの低音なのに和らいだ旋律を奏でるあの香り高き声は・・・・・・・

地声だ。

間違いない。
吉岡地声。
ヒデヴォイス。
なんてことだぁっ。
ははぁ~~~~~~~~~~~~~~~っ。
平伏してしまった。 余りのありがたさに。
さすがの水戸黄門印籠ヴォイス、またの名をモスラー効果で更に
ドップラー効果ずらっずらっずらっずらっずらっずらっずらっずらっずらっずらっ~
(↑ドップラー効果ということらしい)ってドカベンの殿間かよ。
んも~うっそんなことはどうでもええから
この地声部分を目覚まし音声にしたいずら~。

朝7時
「似てますよね。」
ふふ。

朝7時15分
「似てますよね。」
んふふ~。

朝7時30分
「似てますよね。」
んきゃ~~~~~~~。

朝10時30分
「似てますよね。」


ダメだぁ~。
心地良すぎて起きられないかもしれない。

吉岡君の地声って、
とても落ち着いていて、
ゆとりがあるっす。
地中に染み込んでいく恵みの雨みたいに
心の底まです~っと浸透していく声であり、
余韻が残る。それは聞き手の気持ちを
とても安定させる周波数があるとですねぃ。
もしもあんな声で、
「新聞購読お願いします。」
なんて言われちゃったら景品がなくてもその場で
150年契約とかしちゃうかもしれない。

んはぁ~また恋しさが募ってしまったぁ~。
吉岡く~~~~~~~~ん、すっきやでぇ~!!!
って今日は青木くんについて書いていたのよ~。
青木くん・・・・・・・・・・・・すっきやでぇ!!!

「つくし図書館」が本当に存在したら、
青木くん会いたさに沢山の本を借りて
俄か読書家になっちゃうかもしれないな~。
でも司書である青木くん本人は、
一体どんな本を好んで読むのだろう?

な~んて想像するとますます彼の世界は
無制限に広がっていくので、まったくもって
ベリーでナイスだ、青木くん

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さざ波

2008年09月10日 | コトー先生


ここのところどうも気持ちはなんとなく、
窓辺のしおれたヘチマ顔。
という感じでございまして、
秋でございます。

こういう気分のときはなんといっても
心のユンケル吉岡君でエネルギー補給が一番よねぇ。

ということで「警官の血」のオフィシャルサイトに行って、
最新吉岡くんのお顔を拝むこと1.2秒。
吉岡く~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!
リサイクルやん、この写真。

(リ)サイクリング~ (リ)サイクリング~ やっほ~やっほ~♪

思わず歌ってしまったではないか。
こういうところがまったくほんとに吉岡君ったら・・・・・・・
すっきやで。
ぃやっほ~ぃ!
んふ

それにしても暫くその最新版お姿を拝見していないけれど、
お元気なのかしら? お元気? お元気なの? お元気ですかーっ?!
アントニオ猪木です。
だぁっ、アントンはどうでもよくってよーっ、わたくしが恋しいのは
吉岡君なのだ。

それにしてもこの写真の吉岡君ったら・・・・・・・・
ふびゃ
そうじゃなかったわ、この吉岡君の表情ったら・・・・・・
ザ・キュイン。
ユネスコ世界遺産登録級の眼差しですってばよ~。
どうしてくれるんだぃ、えぇ、旦那ぁ。惚れちゃうじゃないかぁ。

「まなざしの君、秋深し、枯葉はらり。」

とでも呼べばよかとですかい? 長いじゃないか~。それじゃ~略して
「ま。」
にしておこう。吉岡くんったらたまらんねぇ~。

とにかくもうこのなんちゅーか、分度器2度くらいの尺度で
「翳っている」
表情がもうなんともどうにもこうにもどないしてくれるのだっ、吉岡君っ。
おまけにリサイクル写真だし、エコよね。 
ネコでもあるんだけど。
って思考がはちゃめちゃあばれはっちゃくになっちゃったわぁ!
はぁ~吉岡く~~~~ん・・・・・・
恋しいぞなもしぃ~~~~~~~~~。 
よしおかく~んっ、ヨシオカく~~~~んっ、よっ、しおかくんっ、
よぉ~~~~~~しっ、岡くんっ、エースを狙え! よしおかぁ・・・・・・
よ~しおか~・・・・・よしおかくんったらぁ・・・・・・・・・
良雄か?

なんでやねんな。

んもーっ、こうなったら原始の叫びだ、吉岡きゅ~~んっ、
うがぁ~~~~~!

アホ丸出しになってしまった、また。

愛とは自分を曝け出すことなのね。
はぁ~。 どんな呼び方をしても切ないわぁ~。
きゅいん。

こういうときはそうだ、コトー先生に治療してもらおう。
そういえばコトー先生は久しく見ていないずら。
03のコトー先生を観ようかな~、04にしようかなぁ、それとも
007?
ってそれはボンドだったわ。
でも五島くんっていってみればボンドくんよね。
あ、でもボンドはボンドでも大木ボンドじゃなくってよ、
コトー先生は見る者のハートをピタリンコ、
とその存在にくっつけてしまうスーパー接着ボンドくんなのだ。
なぁんてわんだほーなのかしら~ん、吉岡君ったらさすがだわぁ~。
ということで今日の格言はこれです、
「ボンドばんざ~い!」(←格言なのかよっ?)

ということで06のコトー先生なのでありますが、
このシリーズの五島くんはなんというか、
静まった夜の湖面に揺れている月の光みたいでありました。
いやもちろん時にはキュートにおちゃらけていたりとかしているのですが、
でも全体を通すとなんとなく、暗い湖面に落ちた澄んだ月の光、
という印象が残るとです。

夜風を、葉擦れの音を、影を射す雲を、夜鳥の叫びを、
そっと静かに受けとめ凪いでいる五島君。
という感じでありまするだぁ。

この印象はでも、改めて久しぶりにコトー先生の姿を見て
思った感想ではなくて、コトー先生の姿を思い浮かべて
脳裏に湧き上がってきた印象であり、そこがコトー先生の、
いや吉岡君のあっぱれ見事な力量なのだと思うわけで。

吉岡君は、演じた役を思い出させるときに、
その人物の揺るがない温度感を
まず心の感触として思い出させてくるわけで、
そこがなんともほんまに、
名優ずら。

その人物になりきるっていうより、
もうちょとなんというかこう、
演じる役の人物に、
己の全てを預けきってしまう、
という感じがするっす。

だから演じている吉岡君の姿からは、
彼本来の姿は浮かび上がってこないでありますだ。

でもコトー先生や、他の人物、例えば
満男くんや茶川先生から湧き出される様々な感情は、
演じている吉岡君本人がその心を掘り下げ、それこそ時には
そこに容赦なく斬り込んで掴み出してくる感情だから、
それならどの役も突き詰めて考えれば、
それは全て吉岡君自身の姿なのかもしれないじゃ~ん。
となるのかもしれないですばい。

でもそれならば、彼の演じる役の人物から感じとる様々な感情は、
どうしようもないくらいなインパクトで現実そのものなのであり、
どうしようもないくらいなインパクトで人間そのものであるから、
突き詰めて考えれば、彼の演じる人物たちは
即ち私達自身の姿でもあるのだ、
ともいえるかもしれないですだ。

吉岡君は例えば、「ありがとうございます。」
という台詞一つにしても、それを決して、
「ありがとうなんだからそうなのだぜよ。わかったか、うりゃ。」
といった感覚的なごり押しに逃げたりしないですたい。

一つ一つの台詞をきちんとその場の感情にし、
その感情に言葉を乗せ、そしてそれを砕き、
砕いて砕いて微粒子に拡散して、そしてそれを
見るものの心の中に散りばめていくことのできる人だと、
そう思うとです。

散りばめられたその微粒子の感情は、
少しずつ人々の心の中に積もっていき、
そしてやがて一つの確かな人物像をそこにしっかりと
形作って残していくのだと。


人生はさざ波のようですばい。
心の海から、喜びや悲しみが、
寄せては引き、引いては寄せるとですね。

その波に終わりはないけれども、
でもそれが生きているということであり、
それが人生の鼓動なのだと。

吉岡君の生み出す人物は、
そのさざ波を聞かせてくれるわけであり、
その音色にそっと寄りかからせてくれるわけで。

その波の姿は悲しかったり、
辛かったりする時もあるけれども、
でもその波の音一つ一つに耳を傾ける時、
心の中に広がってくる人生という海の景色は、
やはりとても美しいものなんだな、と。

吉岡君は、
そう気づかせてくれる人でありますです。

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スコティッシュ・チャーム

2008年09月04日 | ジェームズ♪


知らなかった・・・・・
ジェームズが来日していたなんて。。。
映画「ウォンテッド」のプロモーションのために、
愛しのジェームズがなんと日本に・・・・・。
なんてことなのだ。。。
自分の帰国を一ヶ月延期していなければ、
ジェームズと我が祖国で出会えて、
「お寿司なんか一緒にどうかしら、ジェームズ?」
「うぃ~。うぃ~。もなむ~る、風子。」
なんて会話しちゃったりなんかしてジャパンらんでぶ~♪
なんてことは絶対おこらなかったと思うし、
ジェームズはフランス語を話さないのだったわ、でも
ジェームズと同時に日本の土地を踏んで、ついでに
彼の踏んだ祖国の土をお土産に持って帰れたのにぃっ。
「水島ぁ~~~~~っ、一緒に日本に帰ろう~!」
って水島はオームを肩に乗せたビルマの竪琴だっつーの。
んも~~~~っ、余りのショックに脳がまた壊れてきちゃったわっ、
ジェームズが日本に行ったなんてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、
幻のイエティを発見するのと同じくらいな貴重な機会を
逃してしまったじゃないかぁ~~~~~~~~~!!!
こんなことだから総理大臣が辞任してしまうのだっ。
政治が悪いっ! ガソリンが高いっ! ブッシュええ加減にせぇよ。  
ということに帰結すると思う。まったくぅ~。

ということでここまで読んでくださった方の中に
「ジェームズって誰やねんな?」
と思っていらっしゃる方が殆どだと思いますので
彼について解説いたしますると、
ジェームズとは、
ジェームズ・マカヴォイくんでありまして、
スコットランド出身のイギリス俳優さんであります。
ずっと前にここでもちょびっと
彼について書いたことがあったのでぃすが、はて
あれは一体いつのことだったじゃろう?
ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ま、いっかぁ~そんなことはぁ~♪(←思い出せないということらしい。)

とにかくジェームスくんでありますが、彼は、
どすこい名優でごぜいやす!
はっきりいっちゃうと天才だと思う。
東の吉岡、
西のジェームズ、
横綱千代の富士。(←いつの話っ?)
ってなもんでごぜいやすだ、まいったねぇ~こりゃ。

日本の友から、
「あなたの好きだというジェームズナントカっていう俳優が
映画の宣伝で日本に来てるよ。」
という衝撃の知らせを受けて、
「んまーっ、ジェームズはナントカではなくジェームズ・マカヴォイなのよっ」
と訂正するのも忘れて、彼女の教えてくれたネットの記事を急いで見てみると、
ジェ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ムズ~~~~~ッ、
隣にいるの誰?
気のせいかもしれないけど、
隣に写っているナントカっていう歌手の方が目立っているのじゃなくて?
気のせいかもしれないけど、
そのナントカっていう歌手のコメントの方が多く載っているのじゃなくて?
気のせいかもしれないけど、
ナントカシンガーの方がそのイベントのメインゲストになっているのは
気のせいじゃなくってよーーーーーーーっ!!!
なぁ~~~~~~~~~~~~んでやねんなぁ~~~~~~~っ?!
なんでやねんな?
ってちゃんと「~」なしで書き直してみました。
ジェームズの映画なのにぃ・・・・。
イギリスからわざわざ(観光も込めて)やってきたのにぃ・・・・・。
これだから日本の政治は・・・・・。
泣いちゃうぞぉ、うぅ。
いやでもジェームズが来日したというだけでも、
これは目出度いことなのかもしれないぞな。だって、
① ジェームズが日本の土地を踏んだ。
② 日本の人々と感動のふれあいを経験した。
③ ニホンダイスキ、こんばんみ。
という温かい感情を抱いてくれて、今やジェームズは
ジャパンラバーかもしれない。
やったぞぉっ! 
これで日本の政治も安泰できっと明日は大漁だぁっ、ヨ~ソロ~。
きゃい~ん

しかしですね、(←やはり何かあるらしい。)
どうしてジェームズはこのイベントで、
このナントカシンガーと一緒に、
仮面ライダーのライダー手袋みたいのをその手につけて、
「ウィッシュ!」
ってなっているのだろう?
ウィッシュ?
ウメッシュなら知っているわよ。食前にはウメッシュよね。でも
ウィッシュって、
なに?
でもジェームズ、笑顔で一緒にウィッシュしてるわぁ~。
な~んていい奴なんだぁ~、ジェームズったら、
ウィッシュ!

それから記事を読むと、どうもみな、
「ハリウッドのアクションスター、ジェームズ・マカヴォイ。」
なんて書いてあるけど、違ってよー!
ジェームズはハリウッドスターではなく、
ましてやアクションスターでもなくってよ!
ジェームズは、アクションな役も演じてしまえる
色彩豊かな演技派俳優くんなのだぁ。フフ~。

この「ウォンテッド」という作品は、
こちらでは6月に公開されて夏のヒットをとばしたのですが、
R指定でありまして、
何故かというと、とてもバイオレンス。
バイオレンスなのでありますが、出ている役者さんが
ジェームズを筆頭に、アンジェリーナ・ジョリー、そして
モーガン・フリーマンという豪華三点セットでございまして、
そのキャスティングを聞いただけで涙ものでごぜいやす。

この映画を観た時につくづく思ったのですが、
映画というのは出演している役者さんによって
その作品の質、即ち奥行きが決まるのだな~と
思ったです。

アクション映画って、娯楽だから
とても現実離れしているとですね。
そもそも現実から離れたいから
アクション映画を観るのだと思うのでぃすが、
しかし観客というのはとても注文が多いですだば。
現実離れしたいのに、そのくせその一方で
話にリアリティーさを求めたりしてやっかいでごぜいます。
アクション映画というのは、いかにその現実離れした作り話に
自分自身の姿を投影して酔っていけるか、
というところにキーがあるような気がするとですばい。
作品の芳醇さがアクション映画の質を決めるのかな~、と。
その味の深厚を与えるのが役者さんの力なのだろうな~、と。
なんてなことを思ったとです。

「ウォンテッド」でジェームズが演じる主人公は、
どこの誰にも当てはまるその他大勢その18、
みたいな人物でありますだ。
誰もがなりえてしまえる人物が、
やがて非現実な世界へと踏み込んでいき、
それが正しいのかどうかは別として、
人として脱皮していく、という話でありまする。
話の進行とともに劇画チックさ加減が加速度を増しても、
しかしジェームズはアクションだけに身を委ねてしまう
「アクションスター」と変貌するのではなく、あくまでも
徹底的に「人」を追及し掘り下げ演じているわけで、
そこがまたもう・・・・・・ねっ。(←何が?)
ジェームズの演技がこの映画を地につかせており、それは
観客の心をしっかり掴んでいるということであるわけで、
それが真の映画スターなのだと思いまする。
なんてことだっ、
素晴らしき哉、ジェームズ! 
ついでにえらくかっちょええっ!

才能があるって素晴らしいのぉ~。
でもその裏できっとすごい努力をしているんだろうなぁ。。。
努力なくして才能は開かない。
努力なくして才能は継続しない。
ってことだすね~。
かっこええのぉ~。


来月日本に帰った時にも
「ウォンテッド」が観れるといいな~。
コメント (8)
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秋の色、空の行方

2008年09月02日 | 山田監督作品


満男くんは、
ミステリアスだ。

謎の部分がとても多く、
それが私の心を惹きつけてやまない。
例えば、
どうして満男くんは秋になると家出をするのか?
どうして旅先でやたらとシャツを脱ぐのか?
どうして旅にでるとカレーと柿ばっかり食っているのか?
どうして目玉焼きの白身はあまり食べないのか?
どうしてコケてスベって転がってばかりいるのか?
どうして笹野 高史さん似のおっさんが頻繁に周りに出没するのか?
どうして泉ちゃんまで秋の外出祭りを繰り返すのか?
どうして諏訪家の玄関は毎回デザインが変わるのか?
三平ちゃん、時給はいくらなのですか?
などなど。
海より深い謎の数々。
ミステリー数記録保持者ニッポン代表かもしれない。
なんて深い男なんだ、満男くんよ。
その割にチミの人生はとてもシンプルに見える。
何故なのだろう?
それがまた謎を呼ぶのだわってばよ。
ミステリー満男。
深い。
ような気がする。
気のせいかもしれない。

ということで九月でございます。
気分はもう秋モード。
秋といえば満男君。
なんてたって満男くんは秋男でごぜいやす。
秋男。
英訳するとカンバックサーモン。
しかし秋男といっても別に武蔵野の木立の中を散策しながら、
「風立ちぬ。いざ生きめやも。。。」
などと遠目&ため息まじりで呟いている
堀辰雄チックなあっき~君ではなく、
満男くんのそれはなんというかはっきりいうと、
秋祭り野郎。 
中国語で大騒男是大収穫也秋哉。
となるのかもしれないけどそれはどうかな、フフ。(←なにやつ?)

人は旅をして何かを学んでいく。
だから旅エキスパートの満男くんは
一秋ごとに成長しているのだ。
だからきっと毎年成長するために旅へと出るのだと思う。
そうに違いない。さすがだ、満男。
でもほぼ毎年すったもんだの挙句に家出という形で旅立つのは
何故なんだろう?
それが彼の旅における流儀なのだろうか、それとも
前頭葉辺りに高性能記憶リセット機能がついているのかもしれない。
ミステリアスなのだ、やはり。

この満男くん家出秋祭りの歴史の中で、
とりわけ印象に残っている家出カウントダウンの場面は、
第46作目の回。
就職試験に落ちまくって鬱屈状態の満男くんが、
「大学なんてほんとは行きたくなかったんだ。
母さんが父さんのために行けって言うから行ったんだぞ。」
みたいな言葉で親に八つ当たりをして親父さんに叩かれる場面。
んまーっ、なんてことなの、満男くんっ。
あんなにちっこくって可愛いくって画面の端っこに額縁みたいに映っていた
満男くんがぁ~~こんな風に親に反抗するなんてぇ・・・なんてことなんだぁ~
なんてことなのかしらぁ~~~なんてことなの~~~なんてことをするんだっ
博ぃ~~~~~~っ!!!
ぶたなくったってええやんかぁっ。
おいちゃんは悲しいぞぉ。
ちなみにこの場面を最初に観た時はビックリしすぎて
「ほぶゃっ!?」っと叫んで、
ブーブークッションに座ってしまった河童のように
座席から気持ちは三メートルくらい飛び上がってしまったとです。
なんてことはどうでもいいのだったわ、そんなことより、
おいおい博ぃ~、どうしてくれるのだっ、
泣いちゃうじゃないか、みっちゃんがぁ~。
涙もろい気持ちの優しい子なんだぞぉ、満男くんは~。
親の教育が良かったのね。見習えよ、博!
って博が親父さんだったずら。
ということでまた家出ずら。

でも満男くんの家出はなんというか、
保険がついている気がするですばい。
温かい家族という保険付きの家出。
それがあるからこそ満男くんはこうも簡単に
家出ができるんだろうな~。
帰ってくる場所がある。
そこで待ってくれている人がいるって
幸せなことだよね、満男くん。
そしてその幸せをないがしろにせず
しっかり心で感じ取って大切にしている満男くんは、
やっぱり最高や~。

人としての、
根本的な優しさを
満男くんはきちんと持っているとですねぃ。

彼の原風景は
とてもシンプルで、
とてもわかりやすいですだ。

曇ったり、雨が降ったりもするけど、
でもそんな時でも雲の向こうの太陽は
その光をどこか見えないところにも照らし続けている。
という安心感、安堵感みたいなものが
観ていて自然と受け取れるとです。

生き方に防御柵がないというか、
とても健全な開放感が広がっているというか、
凝り固まった執着心がまるでない気がするですばい。
執着心がないのだけれど、
でも独自の哲学を持っていたりなんかして、
あなどれないずら。
そんな人って探してもなかなか周りにいないでごわすよ~。

そう考えると満男君という人は
とても貴重な人物だったりするのですがしかし、
「架空上の人だからええやん、それで。」
とは決して思わせない、全然ふつ~なその他大勢、
日本代表ご近所くんみたいなリアルな人物だったりもするので、
そこがまたごっつう貴重だったりするわけで。
やっぱりミステリアスなのだ、満男くんってば。
すっきやでぇ~、もう~っ。

はぁ~恋しいのぉ~、満男く~ん。
またいつか会えないかな、
今の満男くんに。。。

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