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リベートいいの?

2019-01-22 19:28:34 | 日記
小売業界でよく話題に出るリベート。
ワークの感じていたイメージとは違っていました。

◆リベートもらっていいの?
 ワークのイメージは、リベートとは袖の下。
 何かをしてあげたお礼にその利益の一部を個人にキックバックする、という感じです。
 実態は、まったく異なっていました。
 小売業界におけるリベートとは、ある一定期間(主に年間)の取引金額に応じ、
 その取引企業に対しリベート(割戻金)を 支払うというものです。
 ある商品の取引(仕入れ)に対するリベートというものもあります。
 そして、それらは当然に仕入れする企業に対して支払われます。
 まちがっても個人に支払うものではありません。
 
 大昔は、スーパーのバイヤーを5年やるとリベートで蔵が建つといわれていました。
 でも、蔵が建ったバイヤーたちは、その後悪事が露見し、墓が建ったと言われています。
 これが、ワークのイメージでした。
 時代は良い方向に変わりました。

 これがあるから、スーパーは安売りをしても、何らかの補填がメーカーや問屋さんから得られるのです。
 メーカーは、マーケットシェアが欲しい場合は、積極的にリベートを出します。
 これが問屋さんを通して支払われるので、安売り競争はなかなかなくならないわけです。
 最終消費者の立場でも悪いことではありませんよね。
 問題といえば、決算期末にリベート狙いで仕入れをして、それが売場や倉庫に山積みになる場合です。
 リベートは、取引金額比例でなく、階段状に設定されるため、上位の段階を狙って(リベートの増加)
 無理な仕入れを行うことぐらいでしょうかね。
 ですからリベートとは、契約に基づく、企業に対しての正しい割戻契約のことなんです。
 知りませんでした。勉強になりました。

◆リベートの会計処理は?
 かっては、各社とも決算期にリベートを一括計上していました。
 ですから、1Q,2Q,3Qまで赤字でも、決算期に突然利益決算となり、世間を驚かせていました。
 上場企業でも監査法人の関与先生が不勉強だと、こんな決算が見逃されていました。
 でもご安心ください。
 こういった決算は、IRの時にアナリストから指弾をうけ、改善方向です。
 最近では、契約による年間取引金額によるリベートは、進捗基準(どれだけ取引したか)で
 合理的金額を四半期ごとに見積もって計上することになってるみたいです。
 まあ、若干のアローアンスはありますが、決算期に大きくブレルことは少なくなってきました。
 めでたしめでたしです。