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SMの未来は有望

2019-04-14 20:09:56 | 日記
日経新聞に伝統的な小売業経営者へのインタビューが載っていました。
小売業に勤務するおいらにとっても力強い言葉が多数でした。
その中で、東海圏の最有力SMの社長さんはこう述べていました。

◆SMに未来は十分にある
 今後5年間の勝負次第だが、SMに未来は十分にある。
 SMを含めた食品関連企業はオーバーカンパニー、オーバープロダクト、オーバーストアによる低収益構造に苦しんでいたが。
 カンパニーとプロダクトの過剰は解消され、ストアも時間の問題だ。
 寡占化が進む中、生き残れば大きな利益をつかめる。
 しかし、その条件は同業だけでなく、DgSやCVSなど他の業態に影響を受けない企業になること。
 SMは、消費者に近いという強みは失ったが、これからは特定の分野に強いモデルを作るしかない。
 なんでも揃えるのでは勝てない。専門性の強い店とならねばならない。
 
 もはや同業SMと価格競争する時代は終わった。
 SMは、地域の1番店か2番店しか生き残れない。
 広域から顧客を集める幅広い品揃えか、顧客と広い接点を作る業種・業態の集積か、再編で強大な規模を持つか。
 経営者は状況を予測し、先手を打たないと時代に取り残されてしまう。

 とのことです。
 その力強い言葉に同感します。
 ただ、3つの指摘の内、第三項目が今一つ腹に落ちません。
 「再編で強大な規模を持つ」です。
 大きいことは力を持つことに繋がることはたしかですが、それだけで生き抜けるとは到底考えられません。
 米国でいえば、シアーズやノードストローム。
 わが国では、ダイエー・西友・ユニー・マイカル・長崎屋・渕上ユニード・ヤオハン・・・ビッグストアが生き延びましたか?
 進化論のダーウィンも述べたはずです。
 強いものが生き延びるのではなく、変化に対応できる種が生き延びるのだ、とね。
 戦略的にコンペチターをなくす意味での寡占化ならば理解できますが、強大化が生存への近道とは到底考えられません。
 おいらの危惧が危惧で終わることを強く望みます。