熱と温度

普段あまり意識をしていないのだが、「熱」と「温度」は異なるのだという。
へえー　と思って話を聞いてみると、それはこういうことなんだそうです。

◆発泡スチロールと鉄板の温度
　普通の部屋の中の同じような場所に、発泡スチロールと鉄板が置いてあります。
　それぞれの温度はどうなるでしょうか。
　普通の部屋の温度は２０℃ぐらいですので、計測してみると両者ともほぼ２０℃になります。これはまあ当然でしょうね。
　温度の高い物と低い物を触れ合わせる（部屋の空気）と、両者は同じ温度になります。
　温度の高い方から低い方へ何かが移動して、同じ温度になるのです。
　その何かを「熱」と呼ぶそうです。
　そして温度が等しくなったところで、熱平衡になったというそうです。

　ところが・・・
　それぞれに手で触った時の感じはあきらかに違います。
　発泡スチロールに触れても、ほとんど何も感じません。
　でも、鉄板に触れると明らかに冷たく感じます。あたかも鉄板の温度が低いかのようです。
　ここが不思議なところです。

　結論を言えば、これは熱伝導率の差だそうです。
　熱の伝わり易さが、発泡スチロールと鉄板は違うのです。
　鉄板は熱が伝わりやすいので、人間の手から鉄板に熱が移動したのです。なので鉄板が冷たく感じるわけです。
　ふうんです。どうでもいいことかもしれないが、覚えておいて損はないかな。