「郷です」

かっていつもテレビに出ていたスターだった。
そんな郷ひろみさんに、インタビュアーが取材をした時に感じたこと。
「郷です」、独特な声の挨拶と共に笑顔で右手が差し出されたそうだ。
にこやかに、ていねいに、驚くほど気さくに、本当に何でも答えてもらえた。

◆結構ストイックな方のようでした
　１６歳でデビューしてトップアイドルの座は掴んだ。
　だが、ずっと危機感を持っていたそうだ。
　何年かやっていると、なんとなく自分自身のことがわかってくるものです。
　歌も踊りも思った以上にダメだなって。
　このままじゃ、遅かれ早かれ僕は終わっていくと思いました。
　だから、明確な目標を持とうと思った。
　それが「ギブ・アンド・ゲット」、何かを得るために自分が注ぎ込む時間やお金、労力、その分だけ何かが手に入る。

　注ぎ込んだ時間が短ければ、手に入れられるものも小さい。
　情熱が大きければ、手に入るものは大きくなる。
　目標が大きいほど、それだけのことをしなければならない。
　３日でできることは、３日で忘れる。
　１か月でできたものは、やはり１か月で忘れる。
　それが３か月でも１年でも同じ。
　でも不思議と３年やると、忘れるとかやめるとかのレベルではなくなります。
　でもそのためには、取捨選択が必要です。
　やりたいことを全部なんて無理なので、何を我慢し、何を捨てるのか、選んだものの大きさが人生を作ると思うんです。

　→ふうん　アイドルも結構大変なんですね。でもただの浮かれた存在ではないんですね。