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数字の神秘

2021-11-10 06:33:15 | 日記
数字と言うものには、いろいろな修飾語やら枕詞(まくらことば)がつく。
曰く、数字はうそをつかないとか、数字は正直とかだ。
だがそんな数字でも、全ての場合で正直とは言えないようだ。
こんな例があった。

◆奇数と偶数の確率は同じではないの?
 自然数では、1・2・3・4・5・6・7・8・9・・・奇数と偶数は交互に現れる。
 なので、奇数と偶数の出現確率は同率のはずだ。
 だが囲碁において、対局者の先手後手を決める「にぎり」については、そうではないようだ。
 そんなバカなと思ったが、よくよく話を聞いてみたら納得できた。

 囲碁でも将棋でも、実戦では先手の方がわずかに有利だというのが定説なので、誰しも先手を得たいはずだ。
 そこで、碁笥(ごけ:碁石を入れる丸い容器)の中に碁石が2個だけ入っているケースを考えてみる。
 起こりうる確率は、1個つかむ(奇数)のが2通り、2個つかむ(偶数)のが1通りで、2対1で奇数の確率が高い。
 碁笥に3個入っている場合はこうだ。
 1個つかむ(奇数)が3通り、2個つかむ(偶数)が3通り、全て掴む(奇数)が1通りで、4対3で奇数の確率が高い。
 碁石の数が5個ならば16対15でやはり奇数、碁石が6個ならば32対31、10個ならば512対511となるそうだ。

 つまり、いくらやっても奇数の方が少しだけ出現しやすいということ。
 なぜそうなるかと思ったら、答えは単純だった。
 それは、「にぎり」には、0個つかむという行為が許されないためだ。
 そのため、つねに0個(偶数)の場合だけ確率が少なくなるということ。

 なるほど、こういう事も知っていると、人生のどこかで役に立つのかも知れませんね。