世の中には、悲観的な情報が溢れている。
むろん楽観的な情報もあるのだが、人々は悲観論に注目してしまうようだ。
これは、人間が進化と共に身に着けた防衛本能だという。
行動経済学の先駆者ダニエル・カーネマン教授だ。
◆悲観論のもっともらしさを疑うべき
この世の中が本当に危険で恐ろしい所ならば、人類がこれほど繁栄して人口増加していないはずだ。
世の中の極端な心配事の多くは、杞憂に終わるにも関わらず我々は悲観論に注目しがちだ。
これは、メディアの販売戦略にもかかわっていて、その方が衆目を集めるからだという。
またそういった視点を、賢い考え方だと感じてもいるし、
楽観的な考えの人物を、物の見方が甘い人間だとも感じてしまう。
同様に株式投資の世界は、危険で恐ろしい場所なのか。
否、過去何十年かの実際の株価の上昇、世界の技術の長期的な進歩を考えれば、
悲観論よりも楽観論に与しておいた方が、目の前のチャンスをものにできるそうだ。
→苦痛(損失)は、楽しみ(利益)の3倍の力を心に与えるそうです。
だからと言って、それから逃げ回っていてはいけないようですね。