工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

「時そば」の時代

2017年06月06日 | 本と雑誌
最近読んだ本です。



この本の中に江戸時代の「不定時法時計」の解説がありまして。
まだ夏至には早いけれど昼間が長い今にぴったりの内容でした。

似て非なるものではありますが現代サマータイムといったところでしょうか。
最近の日本で言うとプレミアム・フライデー的な時間感覚でもあるような。



このイラストのように江戸時代の時間区分をきちんと知っていれば
落語の「時そば」の4文のゴマカシ失敗も良く分かりますよねぇ。

でも、勉強してから落語を聴くというのも野暮という事で・・・。

さらに、この本では時間の他にも旧暦と農村の暮らしの関係など
グウタラオヤジとしましては「時」に関する内容に興味を持ちました。

昔は月の満ち欠けも分かる太陰暦カレンダーを貼りつけていたのですが
もう一度しっかりと江戸時代にタイムスリップしてみようかと・・・。

              ⌛

さて、そろそろ五ツ半。
江戸時代にはなかったゴミ清掃車が来る頃だ。

ショート・ショート・ランド

2017年02月01日 | 本と雑誌
今から32年前の雑誌です。
フラッと立ち寄った伊勢崎の古本屋で買いました。

まずはこの雑誌の表紙のイラスト。
ピンと来る人がいると思いますが、そう和田誠さんのイラストです。



中味はその名のとおり、短編を集めた雑誌です。
ウン百円の古本だったのですがソウコオヤジにとっては正に掘り出し本。

とにかく執筆陣が凄いのであります。

村上春樹・島田荘司・小池真理子
更に、景山民夫・夢枕獏・赤川二郎

なんと高橋源一郎の名前もあります。
(皆さんを呼び捨てにするのがどうも心苦しい)

それがどうした、と言われればどうもしないけれど・・・
よく考えてください、32年前ですよ。

まだ若かった上記作家さん達のショート・ショート。
今でこそ皆さん大御所になってしまわれましたが。

村上春樹の「ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文」。
これなんて安西水丸のイラストをいれても僅か2ぺージ。

当たり前の事ながら村上春樹は32年前から村上春樹なんですね。
更に、この本は素人相手の投稿コンテストもあって本職も真っ青の作品も。

今、まだこの雑誌があればヒマになったソウコオヤジは投稿していたかも。
「1.2メートルの宇宙」、「半・人・魚」、などなどSFタイトルだけは決まってます。

後は原稿用紙に向かってプラチナの万年筆のキャップをはずして
そして、書き始めるだけなんですが。

でも、パソコンに向かってこんなブログを毎日書いているようじゃ・・・。

            閑話休題 📚

さて、この本「終刊号」なんですね。
1985年発行、定価300円。消費税はついてません。

数百円の古本一冊でちょつとタイムスリップ。



暖かくなったら神田の古本屋街でもヒヤかしに行きたいと思います。












悪人正機

2016年01月16日 | 本と雑誌
こんな本、借りてきました。
「悪人正機」吉本隆明・糸井重里著



イトイさんの「ほぼ日」は、ほぼ毎日チエックしてます。
吉本隆明さんは、ほぼ名前だけは・・・という程度です。

「〇〇ってなんだ」という見出しで次のような項目に吉本さんが語り
糸井さんが聞き手になってコメントを書いています。

生きる・挫折・殺意・宗教・正義・家族・言葉・戦争などなど。
本のタイトルが「悪人正機」なので親鸞さんもおったまげの内容。

逆説的な解説もナルホドと思ったり
そりゃないだろうとツッコミを入れたり。

歴史小説ばかり寝転んで読んでいる頭には
なかなかガッンと刺激のある本でした。

今度は娘のばななさんの本でも読んでみよう。

子供も大人になって・・・

2015年09月05日 | 本と雑誌


集英社新書、森達也さんの著書です。
「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」という本。

桃太郎・赤ずきんちゃん・ミダス王などの
それぞれの主人公が「その後」どうなったかが本の前書きのように
「毒気たっぷりの風刺精神とユーモア精神」にあふれて書かれています。

ゲラゲラ笑いながら読んでいましたが
裸の王様の少年は平凡な農夫になったか革命家になったか・・・
桃太郎の正義とは何だったのか・・・。

こりゃ笑って読んでいる場合じゃないぞ。
暇つぶしのために図書館から借りて来たのに。

こんな事、時々あります。







天・地・人の3冊

2014年06月26日 | 本と雑誌

Dsc06612

29日に本を3冊紹介しあうという講座がありまして

参加予定のワタシはこの3冊を用意しました。

「立体的」に3冊をプレゼンするという企画でして

色々と考えた結果「天・地・人」をキャッチフレーズに

頑張ってみようと思います。

    天=「宇宙からの帰還」

    地=「シェア」

    人=「評伝・ナンシー関」

参加者は8名ということで、各自5分の持ち時間で

3冊をプレゼンするらしいのですが

参加者の年齢がなんとも気になります。

若い人ばかりだと本の面白さが伝わるかとうか。

特にナンシー関を知らない年代ばかりだったら・・・。