工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

マイ・アート・コレクション 購入編

2011年05月12日 | インポート

 数回に分けて世間ではアートと呼ばないような

コレクションを紹介しましたが、実はお金を出して

買った絵画も少ないながらコレクションしています。

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  「花篭と少女」 吉井 淳二

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   「鳥が来た」 正田 壌

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  「五月の白馬付近」 小間 政男

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  「妙義錦秋」 小間 政男

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    「華観音」 吉川 清

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     「無題」 辻野 雅彦

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   「早春谷川岳」 飯塚 満之

 以上七点のうち、吉井淳二さんの作品だけは

父親が生前に購入したものですが、それ以外は

なけなしのポケット・マネーで買いました。

 なんでこれを買ったの? ・・・と思われる作品も

あるかもしれませんが、当たり前のことながら

価値基準は自分自身ですから、ワタシ自身が

お金を払っても欲しいと思ったから買っただけ

で、それ以外の理由はありません。

 以前はなんとなくお金を出して絵を買うという

行為に反感と後ろめたさのようなものを持って

いたのですが、いわゆる「身銭」で作品を買って

みると、大げさでなく本当に世の中が変わります。

どのように変わるかというとお金という「モノサシ」

と「価値観」に対する感覚が違ってきます。絵画

などは生きてゆくためには一番必要とされる物

とは対極にあるものですが、そんなものにお金

を出すことの意味が最終的には人間の生きる

ことの意味につながってくるような気がします。

つまり、なぜ「なんでも鑑定団」のような番組が

人気のある長寿番組なのかも理解出来ます。

 なかなか言葉では説明出来ないので、もしも

チャンスがあったらお金をきちんと出して絵画

を一枚買ってみてください。洋服や本などを買う

のとは全く違った感覚がわかってもらえると思い

ます。(もちろん自分の気に入った絵画であって

どうしてもその作品が欲しい場合に限ります)


マイ・アート・コレクション その4

2011年05月03日 | インポート

 今日のはアートでなくただのコレクションです。

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 まずは、東京の河童橋道具街まで買いに行ってきた

いわゆる「食品サンプル」です。個展の時にお皿など

の食器類に実際に置いておくためにだいぶ前に買った

ものです。にぎり寿司もいろんな種類が欲しいのですが

とにかく食品サンプルは値段が高いのでなかなか手が

出ません。

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 食品サンプル以外にも野菜や果物などがあります。

左に見えるお菓子は紙粘土で作りました。一口饅頭

や最中は湯飲み茶碗などの引き立て役として包み紙

や箱をとっておきます。

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 これは、スチレンボードに和紙を貼って日本画用の

岩絵具やスイヒ絵具で色をつけたものです。これも

和食器類を引き立てるために作りました。岩絵具の

色は還元焼成した薄緑色の器と相性がぴったりです。

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  実は、ここからが本当のコレクションです。まずは

野菜消しゴムの紹介です。サンプル用の野菜など

も集めていたのですが、これも小さくても何かの時

には使えるかと思いまとめ買いしました。いい年を

したオヤジがこれだけまとめ買いをするのには多少

勇気が要りました。

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 これは何だかわかるでしょうか。実は中にマグネット

が入っていて冷蔵庫などにメモ用紙を止めておくとき

などに使うものです。

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 これも上のお寿司シリーズと同じ野菜シリーズです。

これも中にマグネットが入っているので油断すると全部

写真のようにまとまってしまいます。

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 これはタオルで出来ているケーキです。東急ハンズで

みつけました。女の子たちのプレゼント用みたいです。

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 最後は、食品サンプルの握り寿司を自作の器の上に

のせたところです。欲を言えばこれにイクラの軍艦巻き

と玉子が欲しいところです。


マイ・アート・コレクション その3

2011年05月02日 | インポート

 これもアート・コレクション(?)と言われそうですが・・・。

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 これだけだと何だかわからないと思いますが、実は

この巻紙を開いてみるとこうなっています。

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 まだ、ちょっとわかりにくいので、もう少しアップで写す

と実はこうなっています。

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 上毛新聞に「わが家の主役」という二歳未満くらいの

子供達の顔写真とコメントが載っている人気コーナーが

あるのですが、そのコーナーを約一年毎日切り抜いて

巻紙風障子紙(今はあまり見かけない・・・)にスクラップ

ブック代わりに貼り付けて作りました。

 これを作ったきっかけは、子供達の顔写真に興味を

持ったわけではなく、子供達の「名前」の方でした。

毎日この新聞のコーナーに出てくる子供達の名前が

昔と違ってずいぶん変わった名前が多いと感じていた

のがきっかけでした。実は、ワタシは昔某市立中学校

の教員をしていたので、名前に関しては読み方にも

書き方にもいろいろと失敗した経験がありました。

実際、スクラップを始めてみるといろんな発見があり

ました。女の子の名前に「子」のつく名前がほとんど

見当たらないこと。大人になってから自分の名前を

説明するのに大変だろうなあと勝手に思ったりして

みるのですが、自分を含めて親としては自分の子供

に精一杯の愛情を込めた世界で一つだけの名前を

つけたことを考えると名前もある意味で「アート」だと

思うようになりました。と言うわけで、今回は「名前」

のアート・コレクションでした。


マイ・アート・コレクション その2

2011年04月30日 | インポート

 チラシの次はやはり入場券のコレクションです。

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 どれくらいの枚数があるのかわかりませんが、やはり

美術館やアート系の展覧会の入場券はステキなものが

多いのですが、中でもちょっと変わったものがいくつか

ありますので紹介します。

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 まずは、映画のフィルムをそのまま入場券にして

しまった「三鷹の森ジブリ美術館」の入場券です。

もう十年くらい前に家族四人で行ったのですが、

当然4枚とも別々のフィルムだったのですが、

出来れば「となりのトトロ」などの人気のある

フィルムが欲しかったのですが、残念ながら・・・。

この写真は「平成たぬき合戦ぽんぽこ」でした。

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 次の一枚は「パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ展」の

入場券です。展覧会は全く記憶がないのですが、なぜか

このB5版の大きな入場券だけは手元に残っています。

日付を見ると1982年2月、場所はシルクセンターとなって

います。なお、左手に持っているのは「ヴィンタートール」

の割引券です。入場券ではないのですが、あまりにも

小さく、本の栞として使えるように作ったのかもしれないと

思い、コレクションに加えておきました。

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 最後に紹介するのはマティス展の入場券です。

マティスは大好きな画家の一人なので、画集や展覧会の

図録や絵葉書なども持っていますが、この入場券がなぜか

大変気に入ったので、この入場券専用の額を作ってしまい

ました。ちなみにこの額は工房のトイレにかかっています

ので、陶芸教室に来ている生徒さん達は一度はこの額を

見ているはずです。朝日があたるトイレにかかっているので

相当変色しているので、デュフィ展の入場券に変更しようか

ただいま思案中です。


マイ・アート・コレクション その1

2011年04月29日 | インポート

 陶芸に絵画に盆栽に野菜作りまで節操もなく

何にでもすぐ首を突っ込む「便利な」性格・・・

と言うよりは、単に熱しやすく冷めやすいだけ

なので、アートと呼べるかどうかのギリギリの

コレクションが色々ありますのでご紹介します。

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 まずは、美術館の展覧会のチラシ(?)コレクション。

美術館めぐりも趣味のひとつなので、チラシと入場券

は必ず持って帰ります。この展覧会のチラシなども

集め始めると、結構珍しいものがあります。

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 この西郷孤月さんのチラシはなんと縦に開くように

なっており、さらに裏が掛け軸になっているという大変

ユニークなものです。

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 さらにユニークな珍品がこの小金沢健人さんのチラシ。

一見普通のチラシに見えますが、なななんと・・・黒い胴体

部分に切れ込みが入っているのです。まさに、新進気鋭

のアーティストの面目躍如といった感じのチラシです。

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 次はごくごく普通の「プーシキン美術館展」のチラシです。

では、これが何故珍しいチラシかと言うと・・・。

実は、本来ならば横浜美術館で6月26日まで開催のはず

だったのですが、東日本大震災時の福島第一原発事故

のためプーシキン美術館が作品を貸し出し禁止にしたため

「まぼろしの展覧会」のチラシとなってしまったからです。

 「だからどうした?」と言われればそれまでですが、ワタシ

個人としては一生忘れることの出来ない「負の思い出」

がつまったチラシとなりました。

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 この2枚「ゴッホ展」のチラシは同じもののように見え

ますが、上が名古屋市美術館発行で、裏表一枚だけで

紙質も薄い感じです。下が九州国立博物館発行で

三つ折になっており、紙も厚いものを使っています。

実際に手にとってみるとわかるのですが、このチラシ

の差は「市立」と「国立」の美術館の予算の差なのかと

思ってしまいます。

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 紙質といえば建築家の白井成一さんのチラシは写真

のようにツルツルとした半透明の紙で、開くと四倍になる

変わったチラシです。建築家と言えば六本木の森美術館

でやっていた、ル・コルビジュエのチラシも同じような感じ

の紙質でした。

 まだまだ紹介したい綺麗なチラシもたくさんあります。

たかがチラシですが、さすがこのようなアート系のチラシは

チラシそのもののにチラシの作り手のセンスが感じられて

集めだしたらやめられないコレクションです。それに何と

いってもタダなのがいいですね。