工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

障子額vs古裂額

2021年06月24日 | 作品紹介
前回紹介したのはスチロール板に障子紙を貼り付けた額とセッタイ。
これ以上シンプルな手作り額は無い・・・でしょうね。

ならば、以前に作った正反対のゴテゴテの古裂の額にセッタイはどうだろう?
早速工房の奥でガサゴソと探すこと30分、あったあった、ありました。

ベニヤ板にバルサ+古裂を両面テープで貼り付けた簡易古裂額。
もうだいぶ前には月一で通っていた桐生天満宮骨董市で買った古裂。

さすが、かつての織都の桐生だけあって古裂や古布はあらゆる種類の布が
端切れならば一袋に大量に入って千円程度から買えました。

このコロナ過でここ数年ご無沙汰の骨董市ですが
今はどうなっているんでしょうかね。

           👘

さて、本題です。
以前に作った古裂額の両面テープを無理矢理剥がすところからスタート。

中の墨絵(自作+非公開)を取り出してお気に入り小村雪岱に交換。
もう一枚の古裂額には有名な切手にもなった土田麦僊の絵を入れてみました。



折角の雪岱・麦僊先生の絵をある意味で冒涜するような額ですが
このゴテゴテ感はある意味モダンジャズの不協和音的な心地よさが・・・。

自分で作っておきながらすっかり忘れていたのですが正方形の
同じような古裂額も出てきたので、こちらにも麦僊先生の美人画を拝借。



ルノアールやモディリアーニの美人画もいいけれど
個人的嗜好は例えると料亭のお茶漬けに冷ややっこの気分でしょうか。