数回に分けて世間ではアートと呼ばないような
コレクションを紹介しましたが、実はお金を出して
買った絵画も少ないながらコレクションしています。
「花篭と少女」 吉井 淳二
「鳥が来た」 正田 壌
「五月の白馬付近」 小間 政男
「妙義錦秋」 小間 政男
「華観音」 吉川 清
「無題」 辻野 雅彦
「早春谷川岳」 飯塚 満之
以上七点のうち、吉井淳二さんの作品だけは
父親が生前に購入したものですが、それ以外は
なけなしのポケット・マネーで買いました。
なんでこれを買ったの? ・・・と思われる作品も
あるかもしれませんが、当たり前のことながら
価値基準は自分自身ですから、ワタシ自身が
お金を払っても欲しいと思ったから買っただけ
で、それ以外の理由はありません。
以前はなんとなくお金を出して絵を買うという
行為に反感と後ろめたさのようなものを持って
いたのですが、いわゆる「身銭」で作品を買って
みると、大げさでなく本当に世の中が変わります。
どのように変わるかというとお金という「モノサシ」
と「価値観」に対する感覚が違ってきます。絵画
などは生きてゆくためには一番必要とされる物
とは対極にあるものですが、そんなものにお金
を出すことの意味が最終的には人間の生きる
ことの意味につながってくるような気がします。
つまり、なぜ「なんでも鑑定団」のような番組が
人気のある長寿番組なのかも理解出来ます。
なかなか言葉では説明出来ないので、もしも
チャンスがあったらお金をきちんと出して絵画
を一枚買ってみてください。洋服や本などを買う
のとは全く違った感覚がわかってもらえると思い
ます。(もちろん自分の気に入った絵画であって
どうしてもその作品が欲しい場合に限ります)
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