yuyuの日々

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マネを真似た画家たち・その1

2019-06-28 08:18:02 | 美術館・絵画
「草上の昼食」は、実在する裸婦を描いたことがスキャンダルとなったとされている作品です。

この絵画を実際にオルセー美術館で観たところ、手前側にいる三人は存在しない人物と感じました。

その理由は、あまりにも水浴している女性の描写がリアルだったからです。


もしもこの絵画が「水浴」と言われれば、それはそれで納得できます。


そしてリアルな「水浴」であれば、女性はこのように描かれるはずです。

これから下着を脱いで水浴する様子を想像できます。

しかしマネの「水浴→草上の昼食」では、女性が下着を濡らさないような仕草をしています。

左手が下着の内側を通って、女性自身をつかみあげているように描かれています。

そしてポーラ美術館で、ルノワールの「水浴する女」を観ました。

多分、水場に向かう女性だと思います。
そして下着をたくし上げる仕草は、マネの「水浴」です。

なんだ、ルノワール!
しっかり、マネを真似しているじゃん。


そこでもう一度、マネを真似たモネについて考えてみましょう。
 6月21日のブログ <裸の女性が存在しない「草上の昼食」>
 https://blog.goo.ne.jp/y-fukucyan701/e/5752772f7fd9bcbdeffc96b141c54a09

私が指摘したのは、三角形の光の当たる部分です。


こちらがモネの真似です。

光の当たる角度は、両者で一致しています。

そこで、マネは「水浴」を「草上の昼食」に改題しました。

その対応に、モネはマネをおちょくることにしました。


「習作・草上の昼食」と「修復・草上の昼食」おいて最大の違いは、中央にいる男性を入れ替えたことです。


この黒服の男性って、マネじゃないかなと思えてきました。


こちらは、ドガの描いたマネ。


コメント
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