今年の冬はインフルエンザが大流行している。
私は、インフルエンザではないが、鼻かぜが長引いて鼻詰まりの気持ち悪い日を送っている。
今回の投稿は、2019年の正月5日に出かけた足利の行道山だ。
行道山は足利市街の北西にあり、その山中にある浄因寺には、江戸時代の浮世絵にも描かれた清心亭があることで有名だ。
東武の足利市駅から行道山行きのバスで、終点の行道山で降りた。
そこには山神社の鳥居があって登山口の目印にもなっている。
そこから舗装の山道を登っていく。
30分近く歩くと舗装の道が終わって、広い駐車場があった。
その奥から浄因寺への参道でもある山道がはじまる。
でもその脇にみかん山などでみかけるモノレールがあった。
人が大勢出るような日には参詣者のために運行するらしい。
この日は正月の5日ではあったが運行されていなかった。
モノレールと並行している石段を登っていく。
お寺の参道だけに途中に何体もの石仏をみかけた。
石段はしっかりしているのでとても歩きやすい。
途中のお堂にはたくさんのお地蔵さん。
駐車場から10分ほど登ると小さな山門があり、行道山の扁額がかかっていた。
その中はいくぶん広い平地になっていて、建物もあり、写真のような茶筅の石碑もあった。
これが葛飾北斎が浮世絵に描いた清心亭。
大きな岩のてっぺんに清水寺のような木組みでせり出すように建てられている。
これは清心亭へと渡るための橋。
ふたたび石段の道を登る。
お寺の平地のまわりはそそりたつ岩壁だ。
少し登ると浄因寺の本堂と思われるお堂が岩壁を背負って建っていた。
その先には岩壁の下に赤い小さな社もあった。
その少し先の岩のピークに寝釈迦があり、まわりにはたくさんの石仏が祀られている。
この寝釈迦はなかなかの展望台だ。
上の写真はわれわれがバスを降りた行道山バス停の方向。
右奥にははるかに筑波山が見えていた。
今度は稜線を南へとたどって行道山の山頂をめざす。
11時27分。行道山山頂に到着。
北側の一部をのぞいて大展望が広がるなかなかいい山頂だ。
みんなでお昼の休憩にした。
40分ほど休んでいよいよこれから大岩山をへて足利城跡でもある両涯山にむかう。
稜線の縦走がはじまると南側には浅間山がよく見えていた。
稜線を15分ほど歩くと木段の急な登りにさしかかる。
その上が、大岩山の山頂だった。
この大岩山にも大きなお寺がある。大岩山多聞院最勝寺というが毘沙門天で有名らしい。
境内には大きな杉もある。
これはお寺の山門の赤い仁王像。
大岩山から次の両涯山までは2キロ以上ある。
大岩山まで登っている舗装の車道や稜線上の関東ふれあいの道に指定された立派な山道をたどりながら進む。
両涯山まで三分の二ほどあるいたところにカタクリの里の看板があった。
3月下旬になればカタクリが見られるのだろう。
大岩山から1時間30分で両涯山に到着。
ここには以前に同じグループで来たことがある。
今回は行道山から縦走してきたのでお疲れの人もいた。
両涯山は中世の山城、足利城跡でもある。
この何年後かに山火事があってこの山頂付近は丸焼けになったそうだ。
2022年12月に妻を連れて行ったときには焼け跡になっていた。妻をつれて足利の両崖山へ(2022年12月29日)
両涯山山頂から南にのびる尾根の先端に展望台がある。
そこからは真下に足利の街が見渡せた。
両涯山山頂から1時間あまりで織姫神社に到着。
少し日が傾いた午後3時40分。
ここはまだお正月で、初もうでの長い列ができていた。
この時は行道山から大岩山、両涯山、織姫神社と縦走したので、高齢者には少しきつかったようだ。
大岩山から山腹をまいて浄因寺にもどるルートもあるので機会があったらそのルートでも歩いてみたい。
最後にコース地図をのせておく。
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