赤城山に登ってきた。主峰の黒檜山ではなく、前衛の鍋割山。
今日はつれあいを連れ出そうと高峰高原散策を予定していたのだが、朝になったら、当人はよく眠れなかったのでやめるという。
がっかり。
でもそこでめげてはいない。一人でも高峰高原から黒斑山にでも行くかと考えたが、赤城の地蔵岳の登山口、新坂平に自転車をデポしておき、荒山高原入り口の姫百合駐車場から荒山高原、荒山から地蔵岳をまわって自転車で姫百合に戻るという計画を実行してみた。
土曜日の渋滞を心配していたが、それほどのことはなく赤城山に到着。
でもガスが濃い。フロントグラスに水滴もついてきた。
しかも姫百合の駐車場がほぼ満車状態。
とりあえず自転車のデポ地点である新地平へむかったが、そこもかなり濃いガスだ。
しかたなく方針を変更。大沼の北側にある五輪尾根を歩いてみることにした。
赤城山大沼の西のはずれ、沼尾川が流れだし地点に駐車場がある。
そこを9時40分に出発。五輪尾根の薬師岳をめざす。
大沼の湖畔にある駐車場は30台くらい停められそうだ。
予定外なのでよく調べていない。地理院の地形図と携帯で「みんなの足跡」などをチェックした。
笹の斜面からのぼりはじめるが、踏み跡が不明瞭だ。
7月7日に奥多摩の川苔山に登ったときに足の付け根に痛みが生じて苦労したので、今回はストックを用意してきた。
軽い足慣らしのような山だけど念のためダブルストックで出発。
しばらくすすむと少し道がはっきりしてきた。
でも濡れた笹の葉でズボンがびっしょり。
さらに笹が少なくなって道がはっきりしてきた。
ナラやカンバの疎林の斜面を登っていく。
相変わらずガスが流れている。
これはアヤメだろうか。
一輪だけ緑の中に濃いムラサキ。
それほどかからずに尾根に到達。
笹と広葉樹林の尾根をのぼる。
薬師如来をまつる石碑があった。
そこからわずかで薬師岳1528mの山頂。
湖畔から35分だった。
そこから五輪尾根を歩き陣笠山へむかう。
土曜日なのでこんなコースでも何組かのハイカーとすれ違う。
15分ほどで1490mの陣笠山。
そこの少し先で湖畔に下る道と五輪峠への道との分岐に出る。
五輪峠に出ても舗装の道路を歩くことになるので湖畔への道を選んで車に戻る。
途中一本の松が株立ちになっている木があった。
松ノ木の株立ちはめずらしいと思う。
普通のアカマツとはちょっと違うように感じた。
陣笠山から17分で企業の保養所などが建つところに出た。
10時52分、大沼の岸辺に到着。
あいかわらずガスが流れているが、上空が明るいのでよくなってきたようだ。
もう一度姫百合駐車場に戻ることにした。
駐車場についてみると、まだお昼前だが、すでに帰った車もあって空きがある。
上空は雲に覆われているがガスも消えていた。
そこでここから荒山高原をへて、まだ行ったことがない鍋割山を往復してみることにした。
11時11分、出発。
道は広くて歩きやすい。ここでもダブルストックで歩く。
最初は遊歩道のようにきれいに整備された道をすすむ。
上の方になると火山らしい岩ゴロゴロの道になってきた。
こういう道でダブルストックが威力を発揮する。
岩にのっても体がふらつかないので疲れ方が全然違う。
40分ほどで荒山高原に。
ここはレンゲツツジの名所らしいが、すでに花は終わっていた。
以前、つれいあいもつれてここから荒山に登ったことがあるが、今日は反対側の尾根の先端にある鍋割山にむかう。
晴れていれば展望抜群のところだと思う。
これはアジサイの仲間、ノリウツギ?
鹿よけの網の中にユリが。ヤマユリだろうか、まだつぼみだ。
ダブルストックの効果で、ガンガン歩く。
ガスもかなり薄い。もしかしたら晴れてくれるか?
12時26分鍋割山の山頂。
しかし、まだ周りは雲だ。上空は青空がのぞいているのだけど。
山頂にある石仏。
下界も見えてはいるのだけれど。
雲が切れないか少しねばってみたけど、明るいのは頭上だけだった。
12時44分、あきらめて下山開始。
関東平野の大展望は得られなかったけど、これまで見えなかった近くの鈴ヶ岳などがみえるようになった。
荒山高原のようすも見下ろせるようになってきた。
やはり展望は大切だね。
鍋割山から30分で荒山高原に到着。
まだ午後1時15分なので大勢の登山客がいた。
ストックのありがたさをかみしめつつ13時42分姫百合の駐車場に到着。
鍋割山からちょうど1時間でくだってきた。
いやいや、ダブルストックありがたや、ありがたや。
さて、鍋割山は登るなら秋も深まったころがいいと思う。
きっと富士山や筑波山が見える。途中からは八ヶ岳やアルプスも見えると思う。
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