
福島県いわき市、台風で増水した水で自宅が2mまで浸水し
その中で、80代のご夫婦のうちご主人が亡くなられた。
最期の言葉が「長いこと世話になったな」だったという。
夫を思い出して、胸にずきんと来た。
入院中の深夜3時半過ぎの電話、
急を知らせる病院からかと思ったら夫だった。
「オレ、もう駄目だ、、、、世話になったな、、バイバイ」って。
「バイバイってどうしたの!すぐ行くから、すぐ行くからね!」って。
ナースセンターに電話を入れ、すぐに家を出て病院に向かった。
病気が分かってから、仕事上の立場もあり
全ての告知を自ら希望し、そして治療の方針を決めてきた。
いつも冗談を言っては看護師さん達を和ませ、気丈に振る舞ってきた夫。
全く弱みを見せることのなかった夫の、たった一度の心の声だったと思う。
台風さえ来なければ、早めに二階か避難所へ行かれていれば、
今もご夫婦でお元気にされていたはず。
翌朝助け出された奥様の心境は如何ばかりだったかと思うと、胸が張り裂けそうだ。
ご主人の遺された言葉を御守りに、奥様には長生きされて欲しいと心から願う。
河川の氾濫が新たな自然災害に加わったとしたら、高齢者の平屋の住宅とか
二階への移動の手助けとか、早急に対策をたてないとならないと思う。
遠くの親戚よりは、ご近所の方のお力を借りるのが一番なのかな、、、。