ポジャギアートYangja-pang

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

韓国的思考

2010-11-18 22:18:00 | 美しい本
かつて、『「ふろしき」で読む日韓文化』という名著がありました。
その同じ著者・李御寧さんが1995年に上梓された『韓国人の手、韓国人の心』が
(2007年、『ウリ文化博物誌』に改題)
日本語訳『韓国的思考』として出版されています。



韓国の文化を歴史的、文化的、民俗学的に紹介した本は
これまでにもずいぶんありました。
でも、この本では従来とは一味違った「精神史的」なアプローチで
さまざまな文物が語られています。
(あくまでも私メが出会った範囲で、ですよ。ねんのため)
たとえばこちら↓は「布団と座布団」の項。
これまで「不思議だなあ」と思っていた韓国式の布団の畳み方も
次のような文章で語られると、目の前がひとつ開けたような気分になります。

「……折り目と布目を合わせ、きれいに畳んで積まれた“イブル”“ヨ”“バンソッ”は、それ自体が美しいディスプレイの効果を持つ。。それは毎日毎日作り出す生の儀式であり、彫刻なのだ。」(p177より抜粋)

それにしても、この「イブル」(布団)はすごいなあ。
隣頁の絵も、虫眼鏡でじっくり眺めると、なかなか風雅に色っぽいし(*^_^*)



あとがきにある「一分間留める視線」という文章も心に残ります。
これは感性というより、物と対峙するにあたっての覚悟でしょう。
ちょっと居住まいを正して読みたい一冊です。

『韓国的思考』 スカイ出版
李御寧 著 / 橋川幸一 訳


憧れ

2010-11-16 09:00:00 | ポジャギ2010
「決起月間」の11月も半ばを過ぎました。
ミニマフラー1枚だけでは寂しいので、引き続き細長ノバンを繋ぎ続けています。




憧れの作品があるのですね。
金賢姫著『ポジャギ』にある、こちら↓「薄絹のステンドグラス」



この名著が上梓されたのは1999年11月1日。ちょうど11年前のことです。
当時このような目もくらむ作品は、私メにとって憧れを通り越し
ひたすら「畏敬」するだけの存在でした。
今でもその思いに変わりはありませんが、
どうやら「真似事」くらいは……

実はこの作品、ボーダーのつけ方がちょっと目からウロコです。
なるほど、ケッキってやっぱり難しいんだなあと思えるつけ方。
ご興味のある方は、本著の写真をじっくりご覧くださいね(*^_^*)


鋏の追記

2010-11-15 10:04:00 | 緩和休題(~_~;)
先日ご紹介したアンティーク調の鋏についての追記です。
その後調べてみましたところ、販売元はPOSHLIVING
デザインシザー、または手芸ハサミとして、ネット購入できます。
かなりの店舗から出ていますので、ご希望の方は
「POSHLIVING デザインシザー 手芸」等のキーワードで検索してみてください。
他にもいろんなデザインがあるようです。
ただし単価はきわめて安いので、それだけでは送料・手数料のほうが高くつきます。
他の物と一緒に買われるのでしたら、お得かも。

ちょっとしたプレゼントにどうかな~♪とも思っていたのですが
「人様に刃物を贈るのは、よくないよ」と言われてしまい、
それもそうだと思い直しました(縁切りバサミになったら困るしね(^_^;)
そのよ~なわけで、申し訳ありませんがお知らせまで。

七人猩々

2010-11-14 08:50:00 | アート2010
私メは柄にもなく「能」が好きです。
とくに、「異界のもの」が跳梁跋扈する威勢のいいお話が。
中でも「猩々」は、派手だし目出たいし楽しいし…で、大好きな演目の1つです。

「猩々」は伝説上の生き物で、一説ではオランウータンを指すともいわれますが
能においては、酒を愛し、酒をたたえる妖精のこと。
陽気な酔っ払いですから面も赤く、全身真っ赤な装束で登場します。
通常は一匹しか出てこないのですが、昨日のNHK教育テレビでは
これが景気よく七匹も登場する「七人猩々」(宝生流)が放映されました。
(観世流では「大瓶猩々」。私はそちらのネーミングのほうが好きですが…)
以前から一度観てみたいものだと思っていたので、ラッキー!(^^)!



お話はいたってシンプルで、
月の美しい晩、海に棲む酒の精・猩々が、
親孝行な青年にいくら酌んでも酒が尽きない大瓶を与え、
機嫌よく酔い、舞い踊って再び海に還っていくというもの。



全身真っ赤とはいえ、装束はお揃いではありません。
それぞれ贅を凝らした「猩々緋」と金のバリエーション。
もっとも、狭い能舞台で七匹が乱舞するというわけにはいかず、
メインは三匹でしたね(^_^;)

七匹の猩々を動員するのは物理的にも大変でしょうから
滅多に演じられるものではありませんが、
願っていればいつかはかなうものなんですね(~o~)
しっかり保存して、
気分を高揚させたい時に観ようと思っております。

※写真はテレビ画面を撮影したもので、ダビングではありません。

教文館の鋏

2010-11-12 20:36:00 | 緩和休題(~_~;)
前回の紐はちょっといただけなかったので、
とっとと話題を変えましょう(^_^;)

今日は久しぶりに銀座の教文館に足を運びました。
教文館といえば、中央通りに面した老舗の書店。
1・2階では一般書籍を扱っていますが、実はもっと上の階に、
キリスト教関係書籍、グッズ、洋書、国内外の絵本といった
ちょっとばかりマニアックな店舗があるのですよ。
この時期はクリスマスグッズがすごぉぉく充実。
オーナメント類、アドベントカレンダー、絵本、カード、それにプレゼント等々
眺めているだけでも十分楽しめること、請け合いです(*^_^*)
クリスマスシーズンはまだまだこれからなので、
「今日はひとまず下見段階」と自戒していたのですが……



いかにも瀟洒な雰囲気のある小鋏。アールヌーボーを思わせるフォルムに一目惚れして
衝動買いしてしまいました(クリスマスには関係ありませんけど(^_^;)
切れ味のほうはあまり期待していなかったのですが、
あにはからんや、なかなかの優れモノです。
これからしばらく、ケッキのお供に使わせていただくこととしましょう。