あまりに文章が格調高くて、その書きぶりも晦渋なところがあるので、
読みにくいかもしれませんが、このぐらいの日本語はぜひ触れて見てください。
中学生や高校生は国語の勉強だと思って読むといいと思います。
音楽的なある高みを目指すピアソラの芸術を言葉で言い表そうとすることには
自ずと限界があります。早い話、百聞は一見にしかず。音楽は聞いてみればいいのです。
しかし、音楽的な周辺の事情を知ることによってよりピアソラの音楽そに近づくことは
できるのです。ただ、音楽の真髄を知ることは到底できないでしょう。
その深淵を覗きこむことはできても、著者もそしてわたしたち読者も
ピアソラの魅力がどこから来ているのかそれは一言では言えないでしょう。
ピアソラ/小沼純一 | |
小沼 純一 | |
河出書房新社 |