英語の実力がどれくらいついているか
判断するために、定期テストの結果と
模試の成績(偏差値)はどちらが役に立つと
思いますか。
次の3つから選びましょう。
1.定期テストの結果で判断する
2.模試の成績(偏差値)で判断する
3.1,2合わせて判断する
もちろん3が正解だと思われるでしょうが、
実は2が正しいです。
英語の実力がどれくらいついているかを知るには、
やはり定期テストでは無理があります。定期テスト
というのはテスト範囲があり、学校の教材や
プリントや授業内容をしっかり覚えていれば、
高得点が取れやすいです。
高得点が取れているからと言って、
その生徒が本当に英語の実力をもっているとは
いえません。
そのための、模試があるわけです。
中・高生の塾生が定期テスト英語の結果を
見せてくれるのですが、
定期テストの範囲を
全部覚えきるのが苦手な人は、
あまり高得点が取れません。
頑張って勉強しても
なかなか良い点が取れないと
がっかりしている生徒がいますが、
そういったときには、
定期テストの分析をしっかりと
するように言います。
どういう問題ができていないのか、
単に、英語の単語や熟語や
構文などの知識が足りないのか、
それとも、似たような問題はやっているのに、
覚えきれていないので、失点ばかりなのか。
それとも、文法力や英文の読解力が足りないから
間違ってしまっているのか、
返ってきたテストを前にして
自分の間違いを客観的に見て
それをまとめて説明してもらいます。
失点の内容をつぶさに見ることが
大事なのです。英語の勉強で
足りないところが見えてきます。
自分を客観視する材料としては定期テストは
大いに利用するといいと思います。
定期テストは一体何のためにやっているのでしょうか。
テストが課されないと、みなさんなかなか勉強しませんよね。
勉強させるために定期テストをやっているようにも見えますが、
学習内容の確認、高校であれば、単位認定のためのテスト。
そういう役割が大きいでしょう。
さらに、点数を出して
学年内の順位を決めていますが、
実は学校内の順位というのは
あまり意味がありません。
もちろん順位は上になるほど
いいのに決まっています。
ただ、定期テストが学年上位だとしても、
それはそれだけのことです。
世の中にはまだまだいくらでも
レベルの高い中・高生がいます。
井の中の蛙大海を知らずでは
全く意味がありません。
定期テストで大学受験が
決まるわけではありません。
(推薦制度を使う場合は例外です。)
中学生でも、高校生でも大学受験が
最終目標です。英語に関して、
大学受験に役立つのは、
長文が正確に読め、総合的な英語力を
問題を解く中で発揮できるかどうかです。
定期テストでの一夜漬け的な勉強は
ほとんど役に立ちません。また残りません。
テストが済んだら殆ど忘れてしまいます。
がむしゃらに暗記した英語は
テストが終わったら二度とやりませんので、
すっかり抜けてしまいます。
とにかく、人間の脳というのは、
苦痛を伴ってした記憶はまったく
残らないようにできています。
皮肉なものですね。
英語の実力をつけたい、
英語が好きになりたいという人は、とにかく
英語の定期テストのための一夜漬け勉強は
しない。定期テストまでまだ1ヶ月2ヶ月ある
余裕のある時期から丁寧に勉強する癖をつけましょう。
私は次のことを実践することをお勧めします。
英語は日頃の予習や時間のかかる英文訳に
じっくり時間をかけてください。
その後は、
教科書の本文のテスト範囲の
すべての文章を覚えてしまうのです。
それも、時間をかけてやります。
3〜4週間ほどの期間、
教科書の文章をじっくりと覚えきってしまうのです。
一つのユニットがもし覚えきれたら、
次のユニットというふうに時間をかけて
覚えていきます。長期に時間をかければかけるほど、
これは定着して心のなかに刻まれます。
ただ、これが高校生になると、
教科書の文章がなかなか長すぎて
範囲も広くなります。
その場合は最重要の文章を
ピックアップして覚えます。
実はこの英語のテキストの本文の暗唱を
1年ほど続けると英語に対する
順応力が劇的に上がってきます。
この方法でほとんどの人が英語力が
伸びてきますので、
是非オススメします。
その3では
模試の成績を上げるには長文読解力が必要です。
まず、長文を読むのが好きになるきっかけをどう作るか
についてお話します。