YANO塾の塾長がお送りする教育関連ブログ

塾のお問い合せは→ 452-5555(ヨイコニオール5)まで
★Pc版にすると読みやすくなります↓最下部にボタン

夏こそ親子で読書を その1

2015年08月12日 | 読書のお薦め

子供は愉しいことなら自ら進んではじめます。

読書も本来は自分の世界を広げたり、世界のあらゆることを

自分のものにできるのですから、こんなに素晴らしい経験はありません。

ぜひとも、小学2,3年生のころから5年生になるまでの数年間に

読書に集中的に取り組んで欲しいです。2年生に読書を始めれば

4年間、3年生から始めれば3年間みっちり読むことを楽しんでほしいと思います。

6年生をなぜ入れないかって?

それは多くの小学生が中学受験をするので、なかなか読書に手がまわらないからです。

(それでも、読書好きのお子さんは受験勉強の傍ら、本を読んでいます。おどろきですね。

でも、そのことを咎めず見守ってあげてください。読書をしないでいられないくらい

活字が好きな子は、読む度に読解力やボキャブラリーを増強させていますので・・・)

私学受験を考える場合、おそらく読書をする時間があるなら、受験対策の算数の問題1問でも

余分に解けるという状況だと思います。それはそれでいたしかたないことです。

中高一貫の中学を受験される6年生はぜひこの夏読書をして読書感想文を書いてください。

そして、必ず学校に提出してください。佳作でもいいから賞状を貰えば、

それは受験の際にプラス1点となります。もし入賞ともなれば、プラス10点くらいの価値は

あるでしょう。

もちろん、読書感想文を書くことはなかなか難しいことです。

ほとんどのお子さんは読書感想文をなにか勘違いしていて、あらすじを書いて、

「この本を読んでよかったです。」なんて書いて文章を締めくくります。

残念なことに、そういう作文は実は感想文にさえなっていません。

感想文に自分の世界を展開しない限り、立派な感想文にはならないのです。

でも、はじめて感想文を書かないといけないと思って、原稿用紙を前にすると

とても不安な気持ちになります。目の前にある読みきった作品が立派なものであればあるほど、

それにたいして何を書いていいかわからなくなるからです。

「主人公の行いはすごいです。僕にはとても真似できません。」

ある意味これも感想でしょうが、それは感想というよりは吐息みたいなもので、

この文の中の情報には作品に圧倒された自分が書かれているだけで

読むべきものがありません。

やはり、作品を読み切る中で自分の心の中にどういう世界が展開して、

ビフォアー・アフターではないですが、読む前と読んだ後に

自分の世界観がどう変わったのか。自分にとっての物の考え方に

なにをもたらしたのか書かなくてはいけません。

それが書けないということは、読書したとしても単にあらすじを追っただけで

なにも自分の心の中に残っていないということを言い放っているだけの感想文では

評価が低くなってしまうのです。

なかなか、こういうことは小さなお子さんに理解してもらうことは大変でしょうが、

この作品との対峙という作業が確実にできると実は素晴らしい感想文が書けるようになるのです。

そこまで到達するにはおそらく、読書体験のあるお子さんでもまる2日位かかると思います。

読書体験の少ないお子さんだとおそらく二週間位かかるかもしれません。

もう一つ大切なことは

どんな本を選ぶかです。

おすすめの本があります。

これについては明日お話します。

 

 

 

 

この記事についてブログを書く
« 受験英語に強くなる三種の神器 | トップ | 夏こそ親子で読書を その2 »
最新の画像もっと見る