ケルン・コンサートの楽譜をこんなに安価に
購入できて有難い時代になったもんだなと思いました。
昔はどんな演奏でも、楽譜はあまり出ていませんでした。
一部の有名なジャズの演奏家の楽譜は出ることはあっても、
正確無比とまではいかず、不完全なところは自分の耳を
信じて、何度も聞いて、それを耳で覚えるか、コピーするしか
手がなかったのです。
だからこそ、何百回もテープが擦り切れるくらい聞いて
練習したものです。
このケルン・コンサートのキース・ジャレットの演奏は
音楽の持つ美しさと力強さを持っています。
彼のような孤高な音楽を作り出すジャズピアニストは
珍しいです。
音楽は芸術の一ジャンルなので、音楽を聞くことで
それが何かに役に立つとか、病気が治るとか
そういった即効性があるものではありません。
むしろ生活からは最も縁遠いものです。
しかし、音楽のない世界を考えると、実に
無味乾燥な世界になってしまいます。
音楽はアペリティフのようなもので、それがあるからこそ
人生が豊かになるというものです。
私にとって音楽は、日常のあくを洗い流し、心が透明になっていくような
そういった音楽が理想です。
時々、ライブの終了後、ぼくの音楽を聞いてくれた人が
心が洗われるような気がしたわ、演奏活動頑張ってと
励まされることがあります。私の演奏を聞いて下さり、
さらに温かい感想をいただくことで、
これからのさらなる練習や演奏の励みになっています。
〜♪ 〜♪ 〜♪
どんなことでもそうですが、「点滴石をも穿つ」という精神で
一つのことを集中してやり通せば、かならず結果がついてきます。
これは勉強でも仕事でも同じです。
自分の力で自分の工夫で壁を乗り越えていくわけです。
その結果得られたものは大きく、それは一生の宝になります。
毎日の積み重ねが、さらに大きな輝きを放ちはじめます。
そのイメージを持って日々の努力を積み重ねていきたいと思っています。
日々の日常の中に自分を鍛錬していく時間を持ち
自分と向き合うことに意義を感じています。
これが音楽を続けていく
最大の魅力なのです。
SJ150 キースジャレット:ザ・ケルンコンサート ピアノのための | |
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