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父親の蔵書の数が子供の将来に影響を与えるらしい その1

2015年06月07日 | 国語力アップ

つまり先天的に子供が勉強に向いた個性があるかどうかなのです。

多くの塾生と接していると、生徒さんの中で大変学習に向いた人と

そうでない人がいる事がわかります。何も指導しないでも最初から

学習を楽しんでできる生徒さんがいます。

一方、学習に一生懸命に取り組んでいるのになかなか成果が出ない人もいます。

こういう人には長期記憶に問題がある人が多いです。

なぜ学んだことが長期記憶できないのか・・・、これはそのお子さんの

今までの学習履歴の中で教科を勉強する上での障壁になっていたことを

つぶさに見てあげないと簡単にはいきません。

学習というのは別に勉強だけではありません。台所で料理の仕方を

お母さんから教わったり、パソコンの使い方を覚えたり、スポーツや音楽や

その他の習い事を習得することはすべて学習です。

子供はどんどんいろんなことにチャレンジしますが、

その道のプロになるというのはまた別です。いろんなことを体験しながら

自分にあったものを模索する。それが一番です。その様子を後ろからながめ

物心両面で支えてあげる、こういうスタンスをお持ちの親御さんのお子さんは

よく伸びます。

学んだことが身につかないのは、そこに没頭できない理由があるからです。

良い指導者はその点をしっかり踏まえて子供が没頭できるように

はからいます。

公教育や塾などの私教育は、いわば後天的素質の開花を前提にしている営みです。

だからこそ、親御さんは、子供にあった塾を探し、そこに通わせます。

このような習わせるという活動は子供が小学校に入ってからだと思います。

もちろん楽器などは3歳から、水泳なども3才コースというのがありますが、

多くの子供たちにとってスポーツや勉強を本気でやろうと思う年頃は4,5年生からです。

そのくらいの歳になって伸びる子供・伸びない子供の差が出てきます。

 

伸びる子供の条件とは何でしょうか?

 

それはどんなことでも自発的にとりくむお子さんに育てる環境があるかどうか。これです。

自発性のある人。これは自分で物事を決めたり考えたり出来る人です。

子供に命令して、ああしろ、こうしろと上から命令するのは簡単です。

しかしそのようなスパルタ式では、子供の自発性は身につきません。

どうしたら自分の子供を自発的に物事に取り組めるような子供にできるのでしょう。

それは小さい頃から自分の考えでものごとを進めていく習慣を身につけさすことです。

例えば、本を自分で選んでそれを読み切る。これも一つです。

また自分のことは自分でする。

自分の部屋は親が片付けるのではなく、自分でする。

さらに、家のお手伝いをさせる。

子供が約束したことは必ず守らせる。もちろん親が子供にした約束も必ず守る。

ところが、親のほうが毎日の生活で忙しく

子供にとっての見本になれていない。そういう恐ろしい現実があります。

(これは私も経験がありまして、反省多々ありました。)

子供は親を見ていますから、親ができなことを子供に強要しても

それは通じません。

本嫌いな子供さんは山ほどいます。でも、そういう本嫌いな子供にさせてしまったのも

親なんです。

自分で進んで整理整頓できる子どもや

自分で進んで本を選んで真剣に読んでいる子供は意外と少ないです。

親ができていないのに、子供ができるわけがないですよね。

4,5年生で最も本からの影響が大きい年頃なのに、

中学受験を始めると、本を読む余裕がありません。国語の読解問題を読むのが関の山です。

それでは本末転倒です。(洒落でありません、笑)

教育相談をしていて、たまにお母さんから「子供が小さい頃は寝る前に読み聞かせを

いっぱいしたのに、うちの子ったら、大きくなってもちっとも本を読まない。」と

愚痴をこぼされます。

それはどうしてでしょうか。それはある誤解から来ています。

本を読んでもらうという行為と本を自分で読むという行為とは

実は全く連動しません。ところが、巷で読み聞かせの重要さを強調するものだから、

たくさん読んであげれば、自然に本が好きになると

誤解しているお母さんが意外と多いのです。

お母さんにベッドの中であるいはお布団の中で好きな青虫くんのお話しを

読んでもらう、これは至福の時間でしょう。

読んでもらうという行為は、まるで授乳と同じで受動的な幼児の段階にすぎません。

幼児の発達段階においてそういった優しさを母親から受けることは

子供の成長にとっては大切でしょうが、いずれそこから卒業しなければ

その後の成長はありません。

ではどうやって自発的に子供が本を手に取るようになるか?

その答えは「その2」でお伝えします。

 

 

 

 

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