日曜日の日記 ひであき の日記 Hideaki 's diary

気ままな日記
自分の書きたいこと、好きなこと、備忘録として
@dohsukkana
英明のツイートです

もうひとつ。あの時は、笑うのをこらえるのに苦労しました。

2016年02月27日 11時26分31秒 | メモ
 「○○さん、今日、手伝ってもらってもいいですか?
これ、とりつけに行くんだけども」
「はい、いいですよ」

メーカーに送って直したばっかりの機械を手に持っています。
出発です。

現地で、
「私が取りつけますから、見ていてください。」
「あ、それから、見ていてもいいけど、手を出さないでください。壊れるといけませんから」
「分かりました」

取り付け位置のケースを開けます。
修理した機械を持ってきます。
慎重に取り付けに入ります。
取りつけようとしている作業を見ると、危なっかしい。
持ってはいけないところを持っています。
手を差し伸べようとして、やめます。
思い出したのです。
作業前の指示です。
手を出すな、です。

そこを持ってはいけません、と言おうとしましたが、これもやめます。
この点検、彼の方が熟練しています。

それなのに、機械の配線ケーブルを持っているのです。
機械の重量が配線ケーブル、ケーブルと機械の取り付け部分、はんだで固定された部分にもろにかかります。
そして、配線の先を結線しようとしているのです。
ケーブルからつるされた機械がゆらゆら揺れています。
あぶないなぁ、もう!
うまくいきますように、祈るだけです。
「アッ」
結線をやり損ねます。
そのとき、機械がつっかえ棒から、滑り落ちます。
ケーブルにもろに機械の重量がかかります。
終わりです。
ケーブルのはんだ部分から、機械とケーブルが切れてしまいます。
ゴロン。
やってしまいました。
折角直して、あと取り付けるだけの機械を壊してしまいました。
「やってしまったぁ!」
顔をそらします。
笑いそうです。
苦しい。
こらえて言います。
「ふう~ん、ちょっとまずかったね。なんか、ケーブルに重さが掛って危ないように見えたんだけど」
「そうですねぇ。失敗しました。もっと気をつけるべきでした」
「失敗は誰にでもあるから、また、直して出なおせばいいよ」
「帰りましょう。○○さん、お客さんには私が話します。黙っていてください」
「はい、わかりました」

車の中で、横顔を盗み見ます。
澄ましています。
お客さんに何と言おうか、考えているのでしょう。
話しかけません。

会社へ戻って、ある人に機械を見せます。
「あ、これ、簡単に直せるよ。はんだづけ、し直すだけだから」

すぐ直りました。

2、3日後、また、彼が直しに行くそうです。
今度は誘われませんでした。
1人で行くそうです。

うまくやってね。

現場も仕事はいろいろ、起きます。
直接の当事者でなければ面白いことがごろごろしています。

人は失敗します。
どうやって少なくするかです。

技術を磨きましょう。
なぜそうやるのかを理解しながら。

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