東京タウンウォッチング 「御殿場アウトレット」行き止まりの先々に緑地有り
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
都心から100㎞の郊外にアウトレットを出すというチェルシー社の戦略は、米国流成功モデルを持ち込んだものとはいえ、“プレミアム”と銘打った世界ブランド中心というテナント揃え、近郊に御殿場~箱根にかけての美術館など文化施設の多い背後地の魅力と相俟って、特に御殿場は大成功となった。
折から高速道路料金の大幅値下げもあり、アウトレットそのものがレジャー施設化する様相を呈している。那須、佐野も好調らしい。若いファミリーは、格好の行楽地にもなっているらしい。
そんな時代の風に乗り、御殿場プレミアムアウトレットでは、当初の構想通り、2期、3期に亘って増床を繰り返した。駐車場も以前は露天だったものが、今は自走式駐車場ビルに変わっていた。
面白いのは、拡張したゾーンの先に円形の広場を作り、緑地帯がある事、画像もその1つ。ヨーロッパでは、円形の広場から放射線状に伸びる道路構造を良く見かける。本来、回遊して戻る流れを想定したものだろうが、そんな事も連想してしまった。