東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

楽しいタウンウオッチングガイド

東京タウンウォッチング 旧古河庭園の日本庭園 京都庭師「植治」の「美しい庭の哲学」② 

2011-02-25 23:19:13 | 「東京タウンウォッチング」一般
 東京タウンウォッチング 旧古河庭園の日本庭園 京都庭師「植治」の「美しい庭の哲学」② 
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~

5月の「旧古河庭園~六義園~巣鴨地蔵通り」ウォッチングの古河庭園の日本庭園を作庭した京都「植治」に興味をそそられて調べてみたら、11代目の庭師小川治兵衛と、これまた老舗京料理「山ばな平八茶屋」21代目の若主人との「美しい庭の哲学」と題する対談集に遭遇した。

今日は、その紹介の2回目。

小川『 … 人間は自然を取り込みたいという欲求から、庭を造ったんですよ。… 文明の発達から自然を排除しながら、呼び戻そうとしているのが庭なんです。… 庭木と自然木は、厳密に言えば違うんです。… 』

小川『木を何処まで剪定するかは、その庭の目的次第です。… 植木には、主木、脇の木、根締め(根元に植える草木)と役割があります。映画でもスターがいれば、脇役がいますね。全員がスターになり得ません。そこにハーモニーがあるのです。庭木もそれと同じです。… 』

若主人『この庭を造り直したい。思いが三つあります。一つは各部屋から眺めて美しいように、二つ目は余計なものが見えない様に、三つ目は配膳しやすく機能的に。料理を運ぶのに庭を通らなくてはいけないので…。』

小川『その三つの思いはちょうど、お客さん、店の主人、お運びさんの視点で捉えられている。でもね、大きな木や石はそのまま活かしてください。大きな木は、何百年と平八茶屋とともに歴史を歩んできたのです。だから、大切にしてあげてください。また石は、その家の格を表すものですから、財産として活かすべきです。… 部屋の一方はダイナミックな本物の自然が広がっているわけですから、もう一方の庭は緻密な味わいが出ればいい。陽の庭と陰の庭、そしてそこに、繊細な京料理が運ばれてくる。そのバランスが趣深いと思いますよ。… 』

いやあ、さすが京都ですね。庭師と経営者の思いのハーモニーが感じられますね。木や石の扱い方、陽の庭と陰の庭…自然を取り込んだ庭の心みたいなものが伝わってくるようですね。続きは明日…。お休みなさい。

経営コンサルタント安岡裕二
℡ 090-3233-7847 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする