東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

東京タウンウォッチング 吉祥寺「たこ焼き」考

2008-01-21 22:53:11 | 吉祥寺・中央線・下北沢
  東京タウンウォッチング 吉祥寺「たこ焼き」考

吉祥寺ウォッチングで、偶然通りかかったたこ焼き屋さん。「えびすだこ」という名前でたいそうな人だかりだった。時刻は夕方。
 おでんは関東、たこ焼きは大阪、蕎麦は関東、うどんは関西…というイメージが私の頭の中に固定観念である。たこ焼きは、明石だこがあるので、普段着的庶民単価とイメージで大阪独特に発達したものと思っていた。私は遙か以前、大阪の枚方に住んでいて、中心部の淀屋橋へ仕事で通っていた事があるが、たこ焼きには余り馴染めずじまいだった。道頓堀辺りのたこ焼きやへ入った時、鮨のつけ台のような台座に、丸くくりぬいた穴に(重々しく)たこ焼きを載せて供する様を見て、違和感を覚えると同時に大阪人のたこ焼きに入れ揚げる心理に感心したモノだった。
 そう言えば、渋谷のハンズ向かいに(京風たこ焼き)のブームが起こったことがあったし、築地「銀だこ」というなにやら油っぽい印象だったが、大ヒットしたケースもある。
 たこ焼きというローカル食が国民食として広がりをみせたのか、情報の拡散が全国嗜好の標準化を早めているのか!?一寸考えさせる。郷土食も、イケルとなればたちまち全国展開へと浸透が早く味の画一化が進む時代。
 逆に、希少価値を守る戦略が光る時代でもある。しかし、地域限定戦略で成功した赤福や白い恋人が信用失墜の事態を引き起こした。売上第一主義の魔力の怖さを感ずる。根底には、トップの経営哲学があると思わざるを得ない。

 
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