東京タウンウォッチング 「御殿場とらや工房」雨の静寂な林の中で虎屋の匠を味わう
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
御殿場プレミアムアウトレットからほど近い「とらや工房」へ向かう。名門虎屋が、菓子手作りの原点を忘れない事と、素材へのこだわりを忘れない為に、人里離れた!?この地に作ったものだろうと推測してみる。
菓子作りの現場を見せるガラス張りの工房があり、敷地の一隅には特産のサツマイモ畑がある。これが、芋羊羹や芋菓子になる。つまりは、素材にこだわるという意味ではないか!?…と、推測してみる。
これだけ造り手の技も、食べる側の舌も水準が上がってくると、味の差別化も難しくなってくる。その時にモノを言うのがブランドイメージ。今風に言えば、「物語性」。ここ、都会の喧噪から離れた林の中で手作りで造る工房が、虎屋の菓子に神秘性のようなものを与える役割を果たしているのだろう。
そんなイメージに惹かれるのか、悪天候にも拘わらず女性グループが訪ねてきていた。これが口コミとなって、伝わるのだろう。
迎える門の写真は、写したのは見にくいので、既存のものを掲載。その右は、竹林を通って、工房~ゲストハウスへ向かうアプローチ。下は、全景と店内のオープンテラスから庭を眺める風情なのですが、いずれも見にくい事甚だしい。実際は、薄闇に包まれる自然の林といった感じでとても心落ち着く一時でした。
御殿場という地は、自然林に囲まれたなかなか風情のある所ですね。岸信介元首相の別邸や秩父宮記念公園があったり、見どころがあるようです。尚、岸邸は、新しい数寄屋建築など、日本の伝統に洋風を取り入れた建築界の大御所「吉田五十八」の設計によるものです。
の一日でした。