東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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東京タウンウォッチング 旧古河庭園の日本庭園 京都庭師「植治」の「美しい庭の哲学」①

2011-02-24 20:57:26 | 「東京タウンウォッチング」一般
 東京タウンウォッチング 旧古河庭園の日本庭園 京都庭師「植治」の「美しい庭の哲学」① 
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~

5月の「旧古河庭園~六義園~巣鴨地蔵通り」ウォッチングの古河庭園の日本庭園を作庭した京都「植治」に興味をそそられて調べてみたら、11代目の庭師小川治兵衛と、これまた老舗京料理「山ばな平八茶屋」21代目の若主人との「美しい庭の哲学」と題する対談集に遭遇した。以下、3回に分けて、さわりをご紹介したい。お付きあい下さい。

若主人『京料理というのは、何も料理に限ったことではなく、器やしつらい、更に庭に至るまでトータルで味わうものだと思っています。… 京都には、料亭の庭、お寺の庭、個人邸宅の庭などありますが、なぜこのように発達したのでしょうか…』

小川『千年も都があった土地ですからいろんな人が集まった。いろんなニーズがあって、いろんな庭ができたんですよ。… 庭を形づくる要素は、土と石、木、花、水、そして空かな。こうした自然物で作るのは同じでも用途によって意味合いが変わってくるんです。たとえば、石。お寺の庭に置かれた石なら、それは仏さまを表す。料亭や邸宅の庭石だと必ずしもそうではない。… 』

小川『… 料亭は、非日常的な特別な空間として、都人が求めた場所です。いわゆるハレの日にご馳走を食べに行く。そういう時は、普段よりもいいものを着て行きますね。だからそこは、気分がいいところでないといけない。部屋は季節の花や美しい工芸品でしつらわれ、外を眺めるときれいな風景が広がっている。そのために庭ができたんですよ。… 』

 確かに京都には、小さな家でも奥に「つぼにわ」がありますね。延焼を防ぐという機能性もあったらしいが、少しでも自然の風情を楽しむという習わしからきていると聞いた事がある。
 今回の古河庭園は邸宅の庭、六義園は大名屋敷の一部、たしかに“用途”による違いが感じられる。茶室を造って、景色を楽しむという使われ方は似ている様でもあるが、招く客人には政治的な思惑もあった事だろう。

庭師、小川治兵衛の“庭の心”を想像し、楽しんでみましょう。

経営コンサルタント安岡裕二 ℡090-3233-7847
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