暑い夏。世の中の動きも暑苦しい。リオオリンピックも興味が持てない。どうしてかを考えている。こういう時に宇宙の写真を見て考えることにしている。今地球のある銀河には400億個の太陽があるそうだ。太陽系という星団もその程度あるとしたら、それがすさまじい数である。さらにわかっていることらしいが、宇宙には銀河(島宇宙など)は1兆個もあるという。もはやこれは数字で考えることすらむなしくする現実だ。時間とは何か。空間とは何か。エネルギーとは何か?地球という小さな空間で試行している概念は果たして宇宙に通じる概念なのであろうか?この200年足らずの工業文明は、我々を「飛躍」させ、人間の偉大さを自認せしむるほどの革命的な事象であった。だがそれは偉大なことなのだろうか、我々の有している価値観は、正しいのであろうか?、7年前に書いたものを参照している。人類の信じてきた世界観は、いまや機能しなくなったことに注目する必要がある。現代の世界観とは機械的世界観であり、アイザック・ニュートンによって用意されたものである。これが産業革命を可能にし、精神生活よりも物質的繁栄に眼目を置く機械化万能、工業化万能の近代文明への道を決定した。人類はこの道を400年以上も永遠の真実であるかのごとく信じ、猛烈なスピードで突進し続けた。今日、われわれの価値意識を規定して機械的世界観を廃棄することを拒み、恐れ、あるいは考えたくないという状況に覆われている。
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