姦通罪は1947年(昭和22)に廃止。一部には「妻のある男性にも平等に適用するように改正すれば、憲法に違反しない」とする意見もあったが、同年10月の刑法改正によって姦通罪は廃止された。
明治憲法下の日本では、国民主権、男女平等、基本的人権と軌一する思想がわき起こっていたが押さえ込まれていた。今の世の中とは全く様相を異にしている中で、女性解放運動は澎湃と巻き起こり、その潮流は戦後に大きく進展し、今日の平和憲法の下支えの一つになった。戦後は家族制度の形も崩れていき、それを支えてきた、農村経済も大きく変貌した。平和憲法という新しい革袋に盛るべき新しい酒はまだまだ未開発の部分が多い。しかし女性の自覚も運動の拡がりも決して十分ではないように思える。今度の戦争法案の反対の拡がりは、意識下のタブーを消し去り、この二つを大きく進展させるに違いない。
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