まあちゃん「経済学ってコトバが重苦しくて・・」
おじいちゃん「人間生活学だったらいいかな?」
まあちゃん「人間生活学ね。これはいい」
おじいちゃん「昔の哲人は経済とは『世を治め、民を救う道』と言っていた」
まあちゃん「そうですか。どんな人達ですか?」
おじいちゃん「プラトンやアリストテレス、下ってイエス・キリストも、中国では荀子も」
まあちゃん「ホント?」
おじいちゃん「例えば、イエス・キリストだ、彼は人間の平等を説いたという。イエスはオイコノミアという言葉を使い労働の大切さ、働く人への愛を表していたのは間違いない」
まあちゃん「イエスは十字架に掛かって・・・」
おじいちゃん「当時の社会は奴隷制度だった。奴隷も人間だと、イエスの知と愛に満ちた声がオイコノミアの言葉に秘められていた。これに皇帝が逆上した。オイコノミアというのは、エコノミィすなわち経済だ」
まあちゃん「知と愛の経済?イエス様が?」
おじいちゃん「イエスは大工の子、その弟子のパウロはテント職人、ペテロは漁師だ。彼らは知的な労働者だったんだね。3人の伝道書にはオイコノミアが散りばめられているらしい」
まあちゃん「・・・」
おじいちゃん「古代の哲人は自然と人間の関係を見ていた。人々の幸福な生き方を問い続ける知と愛が彩るオイコノミアの概念を提唱した」
まあちゃん「素晴らしい。今の“妖しい経済学”とは違うんじゃない?」
おじいちゃん「今の多くのエコノミストはおカネ儲けに興味がある。“今だけ、カネだけ、自分だけ”の風潮を広めた。派遣社員が増えているね。本来、会社はカンパニィ、これは仲間の意味だ。それが昨今は仲間が邪魔、労働の尊敬もない、自然を壊してもやむを得ないという」
まあちゃん「金儲けは投資で、カジノもOK」
おじいちゃん「家族は、お互いに慈しみあい、育児や家事の労働に喜びと感謝があるね。ところが一歩社会に出ると、競争原理、自己責任社会ね。勝ち負けはあなた次第・・これが“妖しい経済学”だ」
まあちゃん「私フェイスブックでイエス様たちにオイコノミアを教えてと友だち申請しようかな(笑)
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