田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

経済って?14

2021年11月01日 13時08分17秒 | 昭和の寺子屋、田園調布本町

 

まあちゃん「ね、おじいちゃん、結局のところ経済学って人の幸せを探求する学問ね」

おじいちゃん「宗教ではなく科学を使ってね」

まあちゃん「科学ですか。人間は衣食住があれば暮らせるわね、でも衣食住があっても“健康”と“楽しさ”がなければね。楽しさとは文化かしら。スポーツとか、カラオケだって。それには自由がなくちゃ」

おじいちゃん「社会が衣食住を安定させる、その上に健康と楽しさ、防災、防衛を設計する、これが経済学じゃな」

まあちゃん「でも人は考え方とか違うでしょ?」

おじいちゃん「その通り。だが人間の共通の願いは平和だ。経済学の設計は平和が前提だ」

まあちゃん「なぜ戦争が防げないのですか?」

おじいちゃん「現代の戦争は個人の自由と人権が不十分な国で、引き起こされる場合が多い」

まあちゃん「まあ、でも人権って?」

おじいちゃん「リーダーがこうだといえば人々が反対できない。反対を抑える仕掛けが張り巡らされている、こんな国で戦争が企図されるね」

まあちゃん「戦争は誰でもいやだわ」

おじいちゃん「自由と人権がある国、民主主義国では、正義と知性と愛が優勢だ。世界中が草の根でそうなれば戦争を説く論理は抑止される。これが本当の抑止力だよ。現在は戦争が織り込まれる人間不信の“妖しい経済学”が優勢だな」

まあちゃん「いま日本にもすごい軍備があるわね。平和を守るのが核兵器の抑止力だって・・・」

おじいちゃん「憲法の前文を見て。『日本国民は恒久の平和を念願し・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・』と書いてある」

まあちゃん「名文だわ。そうだわ、どこの国民でも他国の国民を憎む理由なんてないもの」

おじいちゃん「戦争は必ずもっともらしい理屈を用意している。相手国民への憎悪が時間をかけてじわじわと刷り込まれる。それに感染するとヘイトスピーチやら差別に快感を覚えるようになる。この背景には強欲と不正とかウソがある。この不正とウソの発生を防御するのが草の根民主主義だよ」

まあちゃん「民主主義とは、選挙でリーダーを選べるだけではないのね。個人の自由と人権が守られる、自由と人権、このための戦いが基礎にあるのね」


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