まあちゃん「サツマイモ(のカロリー)で計算では、東京は一年に1500万㌧も食物(栄養)を必要としているのね。ねえ、日本の農業は大丈夫?」
おじいちゃん「実は大変だ。農家が減ってね。農家は農業では食べていけないというのだ」
まあちゃん「田や畑は捨てられたのね?」
おじいちゃん「多くは放置されている」
まあちゃん「どうして?食べ物を作る人が“食べていけない”なんて」
おじいちゃん「作った物は確実に消費者に渡り、消費者がそれを買う、これが自動的に繰り返されるのが農業の条件だが、現在は外国の農産物との競争が大変なんだ。零細な農家はついていけずじわじわと減っていった」
まあちゃん「これ、仕方ないこと?」
おじいちゃん「実はね、まあちゃん、世界の農業は90%以上家族で経営しているのだ。そう.家業だ。日本も例外ではない。農家が稼げなくなれば、農家に繋がっている地域の仕事が減り地域社会がピンチになるのだ」
まあちゃん「新しい仕事がないのね。東京が過密になる理由はわかるわ、家族経営は大田区の零細企業と似ているわね」
おじいちゃん「60年も前から”妖しい経済学”はこう言うのだ。『日本の農地は狭く傾斜もある。機械効率が悪い。そんな農業は止めて、外国から安い食料を買おう。日本は工業で十分やって行ける』と。工業で経済成長を体験した国民もそうかなと思っているんだ。大田区の中小零細企業も大活躍だった。」
まあちゃん「安ければ消費者は喜ぶでしょ?外国に頼り、東京で働く方が楽でしょうとなるわね。確かに一理あるけど・・・」
おじいちゃん「“妖しい経済学”は60年も前から農産物の市場開放を主張し、マスコミも激しく同調した。これがじわじわ進みTPPや日米貿易協定が結ばれ、日本農業の終局は近い」
まあちゃん「田畑が荒れた地方なんて寂しいな」
おじいちゃん「田畑は先祖が数百年も膨大な労力と技能で作り環境保全にも貢献をした。農業はどの国でも基幹産業、世界最大の産業だ。だが、日本では農地や漁場を犠牲にしてもよいと“妖しい経済学”が言い続けているのだ」
まあちゃん「私、掘り下げて考えてみたいわ」
おじいちゃん「まあちゃん、よく勉強して、まあちゃんの経済学を提唱してくれ」
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