原発はいくら規制委員会が、最新技術や知識を集めても、マニュアルを更新することしかできない。これで安全が確保されるという思想は説得力がなく、安全神話の上塗りとならざるをえない。
文明の受け取る高いレベルのサービスが、一歩間違うと命を失う恐ろしいリスクで裏打ちされていることは、一つ一つのサービスを吟味していけば理解されるし、そのリスクに実際に遭遇して命を失ったり病気になったりすることもいくらも経験がある。その都度、多くの場合、としてマニュアルから切り分け、新しいマニュアルを作ることで糊塗を許している。こうして上書き保存されるマニュアルがいつの間にかリスクの本質についてわからなくし、本当のリスクについて目をそらし、人々の思考停止を促す可能性を警戒しなければならないだろう。
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