あきら(16歳)「神って存在していますか?」
おじいちゃん「神の存在というのはね、自然科学が扱うもんじゃないの。人間の心の問題だよ」
あきら「どこにもいませんか?」
おじいちゃん「宇宙を探しても、お月さんを探してもそんなものはいないの」
母「おじいちゃんの神はこの世にいないの?」
おじいちゃん「この世にはいない。でも神は1人ひとりの心の中にいる。おじいちゃんの心にも神は住んでいるよ。そう思っておじいちゃんは26歳の時キリスト教の洗礼を受けたよ」
あきら「お母さんも教会に通っているよね、だからイエス様を信じているのね。宇宙は神によって創造されたのでしょ?お母さんは信じる?」
母「私はおじいちゃんと一緒で、神はそれぞれにいらっしゃると思うわ。どんな神も自分が信じる神ならよいじゃない?」
おじいちゃん「宇宙は自然現象だから心の中とは関係ない。人間が神様なんて言い出したはるかな大昔に宇宙は作られたんだ」
あきら「旧約聖書には、初めに神は天と地を作ったとあるでしょう?」
おじいちゃん「宇宙万物の創造はね、たしかに物質を作るところから始まったね」
あきら「物質?」
おじいちゃん「元素からなる物質を英語でマテリアルという。これはね元々ラテン語のマターから来ていてマターとは英語のマザー、母のことだよ」
あきら「よくわからないけど」
おじいちゃん「物質は母が産んだようなものというのが創世記の考えかなと思っている」
あきら「そうだ、母なる大地っていうね」
父「どんな人もお母さんから生まれているから」
あきら「ふうん、じゃ、宇宙を創造したエネルギーはどこから来たのですか?」
おじいちゃん「宇宙自身の持っていたエネルギーじゃよ。自然現象じゃ」
あきら「宇宙って物質からできているんでしょ?そうすると、物質の中にエネルギーもあるって言うこと?」
おじいちゃん「そう考えて間違いじゃないな」
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