・・・(はて? あ、そうか。あの花壇をきれいにしているあの人!私が彼女に“のらぼう菜”の苗を差し上げた)あ、それはありがとうございます。ところで“のらぼう菜”は元気に育っている?
「ええ、大きくなったわ。お浸しにして食べている」
花をめでる人、犬を連れている人・・・花と犬は、朝の散歩での人々と交わす会話の主語です。
彼女に別れを告げさらに道を進んでいると、今度は別ご婦人から声をかけられました。後ろから追いかけてきたらしく、声を弾ませています。このご婦人は見かけたことのない方でした。「ああ、追い付いた」といい、「この草を持っていってほしかったの」と言って、手に数本の野草を差し出しました。見るとそれは、辺り一面に生えている“はまだいこん”の花芽でした。“はまだいこん”とは、一部に野生化した栽培大根ではないかと言われ4-6月ごろまでは多摩川の両岸にびっしりと生えています。
「これ、花芽をゆぜてエノキだけを加え、さらにカニカマを加えて調理します。」といい、「あなたが草を摘んでいらっしゃったから、花芽を差し上げようとお声がけしたのです」といった。
・・・(私は受け取りながら)これは恐縮です。早速調理いたします。こんなにたくさん生えている“はまだいこん”、の花芽は立派な食料なんですね。
と返しました。
実はその数日前に我が家の英語サロンで、別のご婦人から、“はまだいこん”の総菜をいただき、皆で食べました。そのため幸い私には予備知識があり、見知らぬこのご婦人と親しく会話できました。
散歩のお二人から頂戴した草花は、帰宅後花瓶に生けてしばらく鑑賞しました。(写真の黄色は”のらぼう菜“の花、そのほかは二人のご婦人からいただいた花矢車と”はまだいこん“)
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