“経済って?”
・・わかったようでわからない、経済って?
まあちゃん(大学生、20歳)「おじいちゃん、私、大学で経済学を学ぶわ」
おじいちゃん「ほう、経済学をね、その動機は?」
まあちゃん「授業料が上がる、消費税も上がるでしょ?バイトが忙しく、卒業後も奨学金の返済と・・だから経済って何かなと思って」
おじいちゃん「まあちゃんのためにご両親は相当無理して学資保険に入っているよ」
まあちゃん「経済学はお金儲けに役立つの?」
おじいちゃん「おやおや、いきなり難問だ」
まあちゃん「経済学はお金を稼ぐ方法を教えてくれるのでしょ?本屋さんで“お金の授業”とか“投資案内”とかの本が並んでいる」
おじいちゃん「おやおや。まあちゃんは経済学を誤解しているね」
まあちゃん「経済って“暮らし”のことでしょ?」
おじいちゃん「うん、家庭の暮らしを集めると国民経済、世界経済とかの規模の話になるね」
まあちゃん「暮らしの経済がわかりやすいわ」
おじいちゃん「現実の暮らしに目を向け、社会の変化を歴史的に分析する力が求められるのだ」
まあちゃん「そこ?歴史も?ヤダな、面倒だわ」
おじいちゃん「経済学は家族の暮らしとそれにつながる社会の関係を捉え、社会の歪みはないか診断する。経済学者、これをエコノミストとも言うが、彼らは社会のお医者様なのだ」
まあちゃん「そうなのだ。経済は世界まで広がるから範囲は広いわね。じゃあ社会の歪みや苦痛の原因を発見し、その予防を考え、これを正す方法を考えるのが経済学の使命ね」
おじいちゃん「そうだ。経済学をエコノミックス、経済学者をエコノミストっていう、暮らしや社会の歪みや苦痛を予防し治療する仕事だ」
まあちゃん「社会を治すのは政府の仕事?」
おじいちゃん「そうだ。でも往々にして“妖しい経済学”が現れるのだ。悪い権力者はこの経済学で民をたぶらかす。かつて日本は植民地が欲しいと戦争をする国にしようと富国強兵の“妖しい経済学”を採用した。『八紘一宇』の呪文を使い武力で植民地分捕り合戦に参加した」
まあちゃん「経済学は世界を壊す凶器にもなる?」
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