田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

151226 庭の樹木(1) アメリカフウ

2015年12月26日 17時22分06秒 |  身近な自然(植木、小鳥、川)、ペット

 

この木はカエデの葉に似たフウの意。フウは漢名「楓」の音読みらしい。しかしこれはまんさく科に属する。私は1973年頃京都の下賀茂にあるK大の演習林に時々出かけ、樹木のことを先生方にいろいろ教わった。ここにはスギ、ヒノキといった普通の樹木ではなく、世界各地から取り寄せた面白い木々がたくさん植わっていた。私は、ある先生にねだって数種類の幼木(といっても爪楊枝のお化けぐらいのサイズだったが)をいただいた。ちょうどその頃子供が誕生する直前だったので、これから生まれる子供はこれらの木々と同じ年齢なのだな、などと思いながら大切に大田区の実家に持ち帰り庭の片隅に植えさせていただいた。40年後の今、この木は幹を太らせてたくましく天を見上げ、晩秋には素晴らしい紅葉を魅せてくれる。わが庭の中では最も大きく育ち近隣からもこれは何という木ですか?」と感嘆を交えてよく問われる。樹形は美しい三角で、枝も素直で、余り虫が食うということもなく育てやすい木だ。最近この木は時たま街路樹に採用されるようになった。現在、樹幹は大人が手を回してやっと届くていどである。樹高は、カットを繰り返しているので余り伸びていないが、それでも3階以上の高さになっている。

夏の緑陰、冬の陽だまりと実用性も高い。私と一緒に人生を伴走してくれるこの木は、庭のどの木よりも愛しく感じる。


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