赤いチョークのようなトンボが風をひっかきひっかきぼくの背たけを測ろうとするきょうのぼくはすこし大きくなったかな朝ごとにぼくのトンボは生まれてくるよろこびとかなしみの草の中から五月は甘い風が吹くのでトンボはときどき風を見失うぼくはまたすこし背伸びしてみるだが羽が濡れているのでまだ飛べない
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