風の記憶

≪記憶の葉っぱをそよがせる、風の言葉を見つけたい……小さな試みのブログです≫

いつか青い空を飛べるかな

2015年02月02日 | 「詩集2015」

最後に残った1枚のガム
きみとぼくと
分けあって噛んで
銀紙できみは
小さな折り鶴を折った

たった1羽の小さな希い
きみの細い指先の
たどたどしくて
翼が欲しかったのだろうか
空を飛びたかったのだろうか

この手から
今なら飛ばせるかもしれない
いつかの
あの日の空へ





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