以前発売されて間もないスティックPCを購入したことがあるのですが、私は使いこなすことが
出来ませんでした。理由は簡単で、別途入力デバイスを持ち運ばないと操作が出来ない、
USB電源の取り回しが意外に不便といったところが旅行のお供に合わなかったことにあります。
あれから1年、「入力デバイスを別途持ち運ぶのが煩わしいなら、入力デバイスの中に
PC組み込んじゃえばいいんじゃない?」と小型キーボードの中にPCを丸ごと放り込んだ
キーボードPC、WP004-BKがテックウインドより発売になりました。キーボードの中にPCを
丸ごと放り込む発想自体はPC黎明期から存在するもので、それこそ30年以上前への原点回帰と
言った趣もありますが、2016年の技術でこういった製品が出てくるというのは面白いものです。
思わず買ってしまったことは言うまでもありません。
まず驚くのはパッケージ。どう見ても普通の小型キーボードのパッケージですし、手に取ると
非常に軽い。箱を開けてみると中に入っているのは小型キーボード型の本体と小型のACアダプタ
1つだけ。マニュアルは紙切れ一枚とシンプルを極めています。そして本体を眺めてみると、
日本語キーボードで右下のエリアに小型のスライドパッドを押し込み、これ単体で入力は
全てまかないきれるのが分かります。さらにキーボードのサイズと厚みを利用してUSB×2、
有線LAN×1、HDMI×1、D-sub×1、microSDスロット×1、イヤフォンジャック×1とインター
フェースが非常に充実しています。面白いのはキーボードの天板上にマイクが実装されている
ことで、これ単体でSkypeもCortanaも使えると地味に気が利いています。
外寸的にはSurface Pro 4と比較して幅は同等、奥行きは3分の2程度。旅行時についでで
持ち運んで、ホテルの液晶モニタに接続して使用、という用途にはうってつけです。
これからサッカー遠征でホテル泊も多くなりますし、旅のお供として活用したいと思います。