私はスマートウォッチのヘビーユーザーです。2013年頃から使い始め、
以後ずっと左手首に巻いているのは腕時計ではなくスマートウォッチです。
今まで巻いていたのはCASIOのPROTREK Smart WSD-F20。アウトドア
用の腕時計、PROTREKシリーズのスマートウォッチ版で、オフラインでも
ダウンロードした地図を使用できるという特徴があります。アウトドア用
ということもあり他のスマートウォッチと比べて非常に大型なのですが
そういう機種だと思えば気にならないものです。小型・軽量化を果たした
WSD-F30が発売された時は今のでいいやとスルーしていたのですが、
その次に発売された新型、WSD-F21HRには心を動かされました。
何故なら心拍測定機能が追加されたからです。とはいえ実売5万円超の
デバイスをホイホイ買い換えられるものではありません。現物を眺め
ながらたっぷり30分悩んで結局買ってしまいました。決め手は2点。
①モノクロ表示時の盤面が断然格好良くなった
②本体重量が81gと大幅に軽くなった(WSD-F20は92g)
PROTREK Smartシリーズはバッテリー消費を抑えつつ腕時計としての
最低機能を担保するためにスマートウォッチの表示を担うカラー液晶と
デジタル時計で使用されるモノクロ液晶(表示パターンは決められている)
を重ねて採用するという独特のやり方をしています。そのため装着者が
見ていると判定した時はカラー液晶、見ていないと判定した時は
モノクロ液晶と表示を切り替えているのですが、WSD-F20のモノクロ
液晶表示は曜日・日付・時刻がデカデカと表示される形で、正直
デザイン的によろしくないと感じていました。それがWSD-F21HRに
なって劇的に改善。盤面デザインがスタイリッシュなデジタル時計の
それになり、表示内容も心拍数や消費カロリー、バッテリー残量など
ウォッチフェイスの内容に合わせたものも表示できるようになりました。
この「省電力モードでも格好いい」というのは最高の改善です。また
本体重量が軽くなったのも素晴らしい改善。両方を手にしてすぐに
分かるくらい重さが違うと付け心地も変わってきます。WSD-F30を
スルーした当時の判断は間違っていなかった、と強く思った次第です。
買って1週間ほど愛用していますが、バッテリの保ちも優秀です。
おおよそ6時間で15~20%減っていく感じで、朝起きてから帰宅する
頃のバッテリー残量は50%くらいといったところ。充電無しで2日間、
とはさすがにいきませんが充電を忘れて翌朝からっぽという所には
至らないのでリカバリーはやりやすいと思います。肝心の心拍測定は
装着者が活動中と判定すると自動的に測定を開始し、デスクワーク
など動きが少ない状態と判定すると自動的に測定を止めているようです。
これについては「ハートレート」と名付けられた新ウォッチフェイスと
合わせて正直メーカーは説明不足かなと思います。もっと仕様特性や
使い方が分かる情報を分かりやすいところに提示した方が良いのでは
ないでしょうか? まあハートレートの外周に円形の24時間時計を
置いて各時間ごとの心拍測定情報を棒グラフで載せるというデザインは
デザイン性と分かりやすさを両立した素晴らしいデザインと思います。
PROTREK Smartの理想型の一つにたどり着いたのではないでしょうか。