2012年5月30日、突然クレバリーの自己破産が発表となり、また秋葉原からPCショップが1つ
消えてしまいました。実は私も先週末にクレバリーで32GBのSDカードを買ったばかりで、
まさかこんな事になろうとは思ってもみませんでした。
とはいえ、予兆を感じなかったかといえばそうでもありませんでした。先月29日、Ivy Bridgeの
深夜販売に行った際、深夜販売を行った4店の中にクレバリーもあったのですが、他の3店が
早々に長蛇の列で盛り上がっていたのに対して、クレバリーだけ明らかに客の付きが悪かったのです。
その時は「自作通りと違って民家が近く、派手にやりたくても出来ない」とは聞いていたのですが、
それにしても元気がなさ過ぎだろうと思っていました。
HDDの安売りに定評のあったクレバリーにとって、昨年のタイ水害によるHDDの供給縮小は
大きなダメージだったでしょうが、おそらくとどめとなったのは今年の2月末に自作パーツの
揃えに定評のあった1号館と、キーボード・マウスの品揃えで絶大な人気のあった2号館を
周辺区画整理により閉店させざるを得なかったことでしょう。これにより唯一残った
インターネット館に3店舗の機能を集約しての再出発となりましたが、店頭品揃えの限界に
よる魅力の大幅減は回避できず、客足の減少につながったのも確かでしょう。実際私も
通常の秋葉原巡回ルートでは1号館・2号館は欠かさず回るもインターネット館はスルー
してましたし、1店舗に統合された後は前を通ることはあっても入店することはほとんど
なくなってしまいました。
個人的には2号館でよくキーボードとマウスの目立てを行っていましたし、1号館では昔よく
発売直後のRADEONシリーズのハイエンド品を購入したのを覚えています。何気にSuicaで
支払いが出来るのも高ポイントでした。クレバリーがこうして自己破産してしまう一方で、
区画整理するために空けたはずの区画で早々に別店舗がオープンしそれなりに繁盛している
姿を見てしまうと、一体区画整理とは何だったのかと言いたくなります。本当に残念です。