「大連立」翻弄される政界 「渡辺恒雄氏仲介」 (2/3ページ)
(中略)
会談内容が漏れない中で、2人の仲介者が、読売新聞の渡辺恒雄(わたなべつねお)グループ本社代表取締役会長(81)だったことがジワジワと知れ渡り、与野党の混乱に拍車をかけた。
渡辺氏は、熱心な政界再編論者で、自民、民主両党の大連立を提唱し続けてきたからだ。
渡辺氏は2日夕、民放報道番組の収録を行い、党首会談の仕掛け人なのかと問われ、「知りません」と述べたが、「大連立は早ければ早い方がいい」と持論をぶった。
しかし、大連立となると先行きは不透明になる上、解散風の加速も促しかねない。
森喜朗(もりよしろう)元首相(70)は10月31日昼、自民党本部に、細田博之(ほそだひろゆき)幹事長代理(63)を呼び出した。
森氏は福田首相と連絡をとり、(1)公明党との連立を維持する(2)大連立構想には乗らないなどの点で譲らないように提言し、福田首相も承諾した旨を細田氏に伝えた。
それでも公明党は疑心暗鬼になっていた。大連立構想が動けば、自民、民主の2大政党に埋没するからだ。
2日午後、福田首相は小沢代表との会談前に、公明党の太田昭宏(おおたあきひろ)代表(62)と会談した。太田氏は頭を下げたが、福田首相は小沢代表との会談で言質を与えなかった。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071103/stt0711030938001-n2.htm (MSN産経ニュース)
小沢氏辞任で連立がなくなったならよかったと思います。テロ特別措置法の件にしても、自民党が政局運営を考えるにあたって民主党の協力は必須ではありますが、民主党と連立すれば、外国人参政権、人権擁護法案など、民主党が主張している危険な案件が進む可能性があり、かえって大変なことになります。これを再編のよい機会と考えた方がよいと思います。
それよりも、もし熱心な政界再編論者であったという読売グループの渡辺氏がこの連立の仲介をしたということが本当ならば、政界がマスコミに翻弄されるという事態になったということで、こちらの方が重大なことでしょう。そして、もし、渡辺氏の仲介で連立が実現していたとすれば、親中派と言われる渡辺氏は、よりストレートにこの自民・民主連立政権に影響力を及ぼすこともできたかもしれません。連立がなかったことを、よしと考えたいと思います。