1870年代「イギリスの上流社会をめざしたアメリカ娘たちの光と影」
バカニアーズ 価格:¥ 10,290(税込) 発売日:2001-06-25 |
#1・#2 「・・の光と影」であります。バカニアーズは「海賊」という意味。1870年代のアメリカは南北戦争の後で、株や商売で成功し財を成した家があり、一方イギリスの貴族は家柄はあるが経済的に困窮という家もあったらしい。双方の利害が一致、アメリカ娘たち、(コンシータ、ヴァージニア、アナベル、リジィ)がイギリス上流階級をめざすというお話。 この時代のアメリカを見るイギリスの視線と、イギリスを見るアメリカの視線がわかって面白い。時代の変化の中で、新興国アメリカの発展を意識しながら、イギリス貴族が没落していく有り様が背景にあり、それでも、隣国フランス貴族に比べれば(この頃フランスは王政に終止符、第三共和政)、イギリスの貴族は経済的な没落の中で四苦八苦しながらもその地位はまだ保たれている。 イギリスドラマの田舎の風景の美しさと比べるとアメリカの風景が物足りなく思えて、「このドラマ、どうなのか~」と思ったのだけれど、風景はともかく内容は#1後半からおもしろくなってきました。 まず、南米の農園経営者の娘コンシータが侯爵家の次男、放蕩息子リチャードと結婚してイギリスへ。でも、この放蕩息子は本当にろくでなし。コンシータを訪ねてイギリスに渡ったアメリカ娘たち(ヴァージニア、アナベル姉妹とリジィ)は、コンシータの義兄にあたるシアダウンの愛人イディナの家を借りて滞在することに。そして、ヴァージニアはめでたく?侯爵シアダウンと結婚する。シアダウンは結婚式の当日に、ヴァージニアを、広い屋敷の手を入れる余裕がない(要はお金がない)埃にまみれた部屋に案内し、この家にないものは「マネー」だと話す。ヴァージニアは、この結婚が愛によるものではなく財産目当てのもので、ヴァージニアの実家の財力と貴族の称号を引き換えるものだと理解しショックを受ける。その上、シアダウンには、長年の愛人イディナの存在があり、ヴァージニアは長く二人の関係に苦しむことになる。 もともと時計オタクで少々変わったところのある公爵ジュリアスは、領地の古い城跡で偶然出会ったアナベルの無邪気さ無欲さに魅せられてしまう。アナベルは没落貴族のガイに惹かれていたものの、彼が翌日南米に発つ予定で二年は戻らないという話を聞き、ジュリアスのプロポーズを受け入れ、結婚。結婚はしたものの、まだ幼く貴族の生活に慣れない新妻に対して、ジュリアスは彼女を守り労わろうとする配慮が全くない。慣れない生活と孤独の中に取り残され、アナベルは、家庭教師に手紙を書く。「夫は親友の代わりになれる?」
「夫は親友の代わりになれる?」 ーう~んと、しばし考える・・なれる人もいるでしょうね。多くはいないと思うけれども。
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このチャンネルの、ジェイン・オースティン原作のドラマはほとんど見ました。私も大好きです。
BBCドラマはしっかり作られていて、質がいいと感じます。もっと、こういうドラマを放送してもらいたいです。
レビュー読ませて頂きました。
ありがとうございました。
普通はリピート放送が有るのですが、
今回は無いようです。
(とても残念です。)
またしばらくして再放送される事を希望しています。
ジェーン?オースティン原作のドラマを見て以来、
かなりはまっている今日この頃です。
このドラマ、再放送されているようですね。
#1 #2を 「バカニアーズ①」
#3 #4は、 「バカニアーズ②」としてまとめてレビューを書いたと思います。
あらすじとして完璧ではないですが、「バカニアーズ①」の最後にリンクしている、「バカニアーズ②」を読んでみてください。
<バカニアーズ> ララTVで見たのですが、
すべて途中からだったりして、なんだかモヤモヤ
している今日この頃です。
お願いです、どうか3と4のあらすじも教えて下さいませ。 宜しくお願いします。