ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

シンデレラ娘・中村友梨香

2008-05-30 18:35:53 | スポーツ一般
女子マラソン五輪代表選考の最後となった名古屋国際女子マラソン、レース前はQちゃんこと高橋尚子選手の話題で持ち切りだった。岐阜出身の高橋選手にとって、名古屋はいはば地元。しかもこのコースでは2戦2勝と負け知らず。1年4ヶ月ぶりのレースで勝負勘の鈍りが心配されたが、それでも多くはQちゃんを本命視していた。しかしその高橋選手は9Km付近で失速してしまった。レースは本命なき集団と化し、互いが互いを牽制するあまり、一向にペースがあがらない。28Km過ぎには坂本選手が、31Km付近で堀江選手がスパートして勝負に出たが、すぐに先頭集団に吸収されてしまった。ただひとりスパートと同時に加速して、後続を振切ったのが初マラソンの中村友梨香選手だった。32Km付近で堀江選手をかわすと、あとは一人旅でゴールに飛び込んだ。
タイムは2時間25分51秒。名古屋の2ヶ月前の大阪国際で同僚の森本選手のタイムに17秒及ばなかったが、強豪揃いのレースで優勝した点が評価されて、最後の代表のイスを手にした。無欲で掴んだ五輪代表切符。しかし無欲だけでは勝てないのが五輪大会だ。本番のスタートラインには前回の五輪に続いて野口、土佐の両選手も出場する。「野口さんも土佐さんも気さくで安心しています。ベテランの2人がいるので、私にプレッシャーはない」と中村選手が語っているが、所属の天満屋の武富監督は厳しい見方をする、「練習ができる時とできない時の差が激しい」と心配する。本人は「練習がきついと崩れてしまう。監督には気持の弱さを指摘されます」と自覚はしている。

一躍スターダムにのしあがったが、北京五輪を22歳で迎えるシンデレラがマラソンのおもしろさと恐ろしさを知るのはこれからである。「同僚の森本先輩や坂本先輩、他の出られなかった人の分も走る責任がある。しっかり受け止めて頑張ります」と初マラソンで代表の座を射止めた中村友梨香選手も覚悟の程を語る。もう目前に迫っている五輪大会、のびのびと「日本のシンデレラ娘」が活躍することを祈りたい。


今夜のホロリ

石川遼選手が、4週連続でトーナメントで予選落ちした。26日に36ホールの全米オープンの予選会に出たあとの、今週の試合、16歳の彼には少々荷が重過ぎるとは思う。もう休ませてあげてとは老婆心ながら考えるのだが。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする