ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

9月27日(水)のつぶやき

2017年09月28日 05時25分16秒 | Weblog
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トランペットの指導についての覚え書き

2017年09月28日 00時33分43秒 | 論文ネタ
論文の締め切りはセマール

そして本日は中央高校のレッスンに行って参りました。


んで、そんなかんなな中でちょいと考えたことがあったもんで、覚え書きとして順不同、思い付くがままに書いておこうと思います。なので、読みにくいと思うけどお付き合いいただければ嬉しいです。


♪トランペットの初心者について

★アンブシュア
これは、きっと面倒なことはなくてもいいが、唇の赤いところがマウスピースからはみ出さないことが肝心。
で、これを教えるのに、自分はマウスピースをリガチャーみたいなイメージで唇を固定してくれるもの、という感じで習ってた(リガチャーとかそんなことは言われてないけど、後から考えると、そんなイメージかと)。
あとは、歯と歯の間はできるだけ開けること。アゴね。
この2つを言われてた。

人に教えるのに、マウスピースの当て方をいつもめっちゃうるさく言ってるんだけど、でも結局気がつくと唇の下の方にマウスピースが当たってしまってる子が多くて、これがなかなか直せない。

で先日、ずーっと言っても言っても直さなかった子が、突如アンブシュアを直したい!!と言ってきて、大変だけど覚悟ある?と聞いたら、やるっていうんでリムと唇の当たり方の位置関係と、上下の歯を開けること、そして息をキレイに流すように言ったら、一瞬でキレイなアンブシュアに。。。

息を入れても唇の内側の赤いところが出てこないように(口の両脇)は、常に注意。そこは耐えられるように。


マウスピースの中に唇を入れようとすると、アゴが閉まっちゃうんだな、、、きっと。

歯と歯の間はできるだけ開ける。これ大事だ。


なので、マウスピースと唇の位置関係と、アゴを注意する。


★音域
低いところから練習して力まないように、

という説と、

そもそも低い音で張力落ちたところをスタートにするから上の音がキツくなるんだから、ミドルのドから始めればいい、

という説がある。

今までどちらも試してみたけど、どっちから行ってもできる子はできるし、できない子はできない、、、いやその子に関してはどっちかしか試せないわけだから、向き不向きがあるのかもしれない。

いずれにせよ、「こうあるべき」論に振り回されることなく、その子にとってラクな音域からスタートするのがいい、と今は思う。

で、レッスンは場合によっては短時間に成果を求められる場合があり、例えば「本番に高い音があるのでなんとかしてください」的な。

何かほんの少しのきっかけで出来る状態まで来ていれば、ちょっとの指導で画期的に出来るようになることもあるけど、それ以前の問題の場合は、もっと手前の次元に戻らないといけないが、状況が許さなかったり、生徒自体がそれを望まない、受け入れない場合もあって難しい。

また、あっという間に音域増えると思って、同じところばかりやってると、嫌になっちゃうってこともあって、少し一気に音域増やそうとしてしまったりする。


がしかーし、


やはり、ほんの少し背伸びするってのと、無理をするってことの微妙な境目を見極める必要がある。

背伸びは大事。無理は禁物。やれるとこだけしかやらないのはダメだけど、無理なことをやると、奏法が崩れる。

でも、難しいのが、コンピュータみたいにこうしてこうやって…って正しくプログラムすれば、そうなるってんならいいけど、人間には心とか感情とか気質ってのがあって、淡々と練習出来る子もいれば、目標を見つけて進むことができる子もいるが、すぐに飽きる子もいるし、すぐにでたらめになる子もいる。


そこを飽きない、面白い、やりがいのある課題を、無理のない音域で与えていく必要がある。

ということは、

★音楽性と技術

ここを少々無理させていくのがいいかもしれない。

音に対するイメージ、音楽に対するイメージをたんまり持たせる。その上でアタックの精度、タンギング、スラーのクオリティなどで課題を与えていくのが良さそうだ。


★ハイトーン

高い音は常に魅力だけど、これこそイメージをたくさん持ってからがいい。
どんな音が出るはずだ!!このハイトーンの演奏カッコいい!!など、もう吹きたくて吹きたくてしょうがないところまで棚に上げておくのがいいかもしれない。

つい、そういう音のイメージより先に、必要に迫られて出さざるを得なくなっちゃって、そうすると
ハイトーンに義務感とか、失敗した場合の恐怖感とかがくっついてしまい、それが力みになって余計に難しくなる。




なので、



音域だけは、無理をさせずにせいぜいほんのちょいの背伸びくらいにして、音域以外のたくさんの技術的課題を練習していくうちに、耐久力や適度な筋力がついてくるだろうから、それに従って音域を増やしていくってのがいいんだろうな。出せる音域で吹ける曲なんかをたくさん練習させたり、フィンガリングの強化とか、ロングトーン(単音じゃなくて、音が変わるものも含む)とか息の安定とか。タンギングやスラーも。イメージとかね。




何より、教えるこっちが焦っちゃダメだな。

少しでも早く伸ばしたいって思ってしまうが、その焦りは後からまわり道をさせることになる。
急がなきゃいけないこともいっぱいあるけど、その待つ精神は植物育てるのと似てるかもな。

芽が出ると信じて待つ。
花が咲くと信じて水をやる。。。

急には芽は出ないし、花も咲かない。たまに急に芽が出る子もいる。けど、まだヒョロッヒョロの芽なんだから、大きな花が咲くまで、じっくり待たなきゃね。




以上、論文書きをキッカケにいろいろ考えられたことを書きましたー
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