( 「酒蔵ささや」奈良酒で賑わう冷蔵ケース)2012.2.4撮影時
■2012/2/29(水) 閏日 本日は、六十年に1度しか現れない日 ・水竜の閏 / 「酒蔵ささや」最終日
今日、財布を買った人は財運に恵まれるのだという。 私などは、どうせと思い、知ってはいても実行しなかったが。
水竜だから水 水だから「さんずい」を閏(うるう)に付けると「潤」 竜のように右肩上がりで財布が潤うのだそうだ。
さて、一月は行く! 二月は逃げる! とは良く言ったもので、年が明けて早くも2ケ月が終わろうとしている。
丁度酒の一升瓶が一箱6本入りだから箱の中から一本の一升瓶が引き抜かれた感じである。
同じ一本でも時間は酒と似て、早くすすむものもあれば そうでないものだってある。
自分の気持ちの持ち方ひとつで、時に早くもなり、遅くもなるのが
人生の中の時間の流れというものなのかもしれない。
あと十一日であの東北大震災から丸一年。
人々の思いは、いかばかりた゜ろうか。
早い1年だったろうか 遅い1年だったろうか
人によってそれぞれ違うことだろうが、1年前の現実は
現実として国民みんなが受け入れないといけないことだろう。
昨年から毎月末に発表してきた「私の酒 五傑」発表したいと思う。
▼今年二回目・私の酒五傑(2012年2月度)の発表である。
※ 前にも書いたが、大吟醸・純米大吟醸 又小盃1杯程度はここには入れない。一蔵一銘柄としている。
春夏秋冬 日本の食事と共に楽しめる日本酒の良さを一人でも多くの人にわかって欲しいと思っている。
評価の基準は、印象度。 (いかにまた次も飲みたいと思ったかの思いが強い順。)
言葉を変えてみれば、「別れてもまた会いたくなる人の順」 みたいなものだろうか
自分としては、いたってシンプルな尺度だと思っている。
▼『2012-2月度』 酒五傑
◎「つげのひむろ」菩提元(奈良) ◎「篠峯」五百万石/吟風 直汲み(奈良)
〇 「百楽門」備前雄町 純米吟醸(奈良) 〇 - 〇「梅乃宿」一番汲み(奈良)
今月は、初めて全て奈良県の酒ばかりになった。
清酒発祥の地、奈良の酒 そして評価している私も奈良県在住。
当然と言えば当然だが、特に上で◎をつけた二酒は、他県の人に飲ませても「これは旨い!」と唸るはずだ。
(書評)
◎「つげのひむろ」菩提元は、私好みの味だった。「酒蔵ささや」で初めておかわりした銘柄。決して高い酒じゃないが、私の好きな(栃木)『仙禽』を思わせる味わいに次回は、即買って帰りたいと思った酒。 「つげのひむろ」も美味しい酒だったが、菩提元はそれ以上。 倉本酒造はマークしておかないといけない酒蔵だと強い印象を持った。
◎「篠峯」五百万石/吟風 口を通過したあとで、心地よい返りがある。この返りの部分はなかなか他では味わえないとても魅力的な印象を持った。 篠峯(千代酒造)のファンが着実に増えてきているのも頷ける。
〇「百楽門」備前雄町 純米吟醸は、しっかりとした味わいで且つ角が取れたマイルドさを兼ね備えた酒で、「つげのひむろ」菩提元の在庫が無かったのでコレを買って帰ったが、この「百楽門」は、かなりの秀作だ。今回は「稲戸屋」に前回のリベンジをしっかりはたしていた。
〇「梅乃宿」一番汲み 「飲みやすく、美味しいできばえの酒。」 この寸評が合っているかもしれない。
ちなみに先月 2012年1月(月間) 酒五傑 http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/bf418a31cf08c5554120d802fd74bc2c
名前や人気・高い価格に左右されず、いかに自分好みの酒を1つでも多く見つけるか。
それが喜びであり、楽しみでもある。 気づけば今月も質実冒険「酒の小径」を歩いていた。
(寅)