( 藤 圭子 )
■2016/8/22(月) 晴・暑
「大瀧 詠一って知ってる?」という質問より更に好返答が期待できないと思いつつも
30歳手前(平成生まれ)の女性に聞いてみた。
「ねぇ 藤 圭子って知ってる?」
案の定、返ってきたのは「誰です? フジケイコって?」だった。
「昭和に輝いた女性歌手。たぶん お父さん・お母さんに聞けば100%知ってるはずだよ」
藤 圭子は、昭和歌謡史の中で、異質の存在感を持った 女性演歌歌手だが、
自身の生い立ちと重なる歌詞とハスキー感があり女性にしては
太い声質は、演歌とは言いきれないことも確か
他をもって替え難い存在感があった。
日本酒でいえば、毎日呑みたいという酒ではないが、
ある時無性に呑みたくなる個性的な魅力を持つ酒といえるだろうか
日本酒同様 「藤圭子」を知らない人にどう例えたらイメージが伝わるだろう?
と自分なりに考えてみた。
真っ暗な闇夜に咲く薔薇 (暗いため、そのバラの花の色が
白なのか黄色なのか赤なのかわからず 近づけば棘に刺される危うさ)
或は、黒ダイヤのような黒いガラス質の火成岩 黒曜石
陰がありながら独特の黒光りする光沢を持った存在感ある女性歌手だった。
◇「夢は夜開く」
赤く咲くのは、ケシの花 白く咲くのは、百合の花
どう咲きゃいいのさ このわたし
夢は 夜開く~
15、16、17と わたしの人生暗かった~
過去はどんなに暗くても 夢は夜開く~ ♬
◇「京都から博多まで」
肩につめたい~ 小雨が重い
思いきれない 未練が重い~
鐘が鳴る鳴る 憐れむように
馬鹿なおんなと 云うように
京都から博多まで あなたを追って
西へ流れて 行く~おんな~ ♬
ちなみに彼女には娘がいる。
NHK朝ドラ 「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」を唄っている 宇多田ヒカル
それにしても 何故 唐突にブログに らしくもなく「藤 圭子」の話を書いたのかだって?
東京のビルから飛び降り自殺という衝撃のニュース 藤 圭子らしいこの世との別れ方
それが 3年前の今日 8月22日のことだった。
或は、自分にとっては、この夏の夜空に輝く 昭和歌謡の織女星(Vega)のような存在かもしれない。
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(寅)