こんにちは。
3連休の2日です。
石川県の能登地方では、死者、行方不明者数がどんどん増え、今も各都道府県からの派遣を含めた警察、消防、自衛隊の救出活動が続いています。
天候は雪に変わってきているようで、寒さも増しています。
ただ、先ほども石川県に『緊急地震速報』が出たのですが、『緊急地震速報』事態を報じたのはNHKのみ。民放は通常通りの放送を続け、「震度」が確定しての速報のみ。
確かに、これまでの地震と比較して、あまりに地震の発生頻度が多すぎます。それに、震度6、震度5クラスも発生から約1週間経過してもまだ続いています。
更に、『緊急地震速報』が出て、結果、最大震度4というケースも多くあります。
感心が薄れてきてはいないか。少し心配です。
【ペットの機内搭乗論争】
2日夕方に発生した『日航機・海自機衝突事故』をきっかけとして、『ペットを荷物扱いするのはけしからん』という意見と、『ペットを荷物扱いするのは当然』とする意見の対立、論争が起きています。
事の発端は、『日航機・海自機衝突事故』で、日航機側の乗員・乗客379人は、約18分間に全員が飛行機から退避でき、病院に搬送されたのは15人で命に別状なし。ただ、海自機では6人の搭乗で、機長が重症を負いながら退避できたのに対し、他5名の搭乗委の死亡が確認されました。
そして、その後に日本航空から『乗員・乗客全員の退避はできましたが、貨物室(客室と同様の気温、気圧、湿度)での2件のペットお預かり分に関しては救出できませんでした。』というような内容の発表がありました。
この日航の「ペット」に関する発表を受け、著名人が「外国の航空会社では客室にペットもいっしょに乗れるようになってきているのに、日本の航空会社では『手荷物』扱いで荷物室に載せられる。何とか、ゲージに入れて人間といっしょに客室に載せられないか」というような意見が多数述べられています。
それに対して、航空会社は、「約款上『手荷物』として取り扱っている」、「(客室でペットといっしょに乗れるプランのあるスターフライヤーを含め)緊急事態が発生した場合、(ペットを含む)『荷物』の持ち出しはできない」としています。
その理由として、「緊急時に脱出する際、荷物を持つことで避難行動の妨げになることが考えられること。更に、ハイヒールや持ち出した荷物により『脱出用シューター』が万が一破損した場合、それ以降のお客様が脱出できない事態になる可能性があるため」としています。
「ペットの客室内への同乗」の意見に反論する人からは、「機内に同乗したいのであればチャーター機を使用して下さい」との意見も出ています。
でも、考えてみて下さい。何故、今回『ペットの機内搭乗論争』が起きているのでしょうか。
その理由は『乗客・乗員が全員助かった』という事実があります。それが前提としてあって、『荷物室で預かっていた2件のペットは救出できなかった』の発表に反応している訳です。
これがもし、『多数の重傷者が発生』や『1名が死亡』という結果であった場合はどうでしょうか。
おそらく、『荷物室で預かっていた2件のペットは救出できなかった』はニュースにもならないでしょう。ましてや、『飛行機に搭乗する際のペットの取り扱い』についての意見など出るでしょうか。普通に考えれば、「人間に犠牲が出ている状況でペットの事を言えるか」と考えるのでは?
つまり、『人間に犠牲が出た』時点で、『ペットの生死』に関しては報道されることも、論ぜられることも無いのではないでしょうか。
『乗員・乗客が全員、安全に機外に退避できた』結果があって、初めて『ペットが可哀そう』となるのでしょう。『一人でも犠牲者が出た』時点で、意識するしないは別として、『ペットの取り扱い』についての意識はなく、仮に『ペットの取り扱い』に異議があっても、言えない、言わないでしょうね。
それは、『人命優先』とみんなが思っているからですよね。
今回の羽田空港C滑走路での『日航機・海保機衝突事故』は大変珍しい事例でした。『衝突の瞬間』、『爆発で高々の上った大きな炎』、『衝突後も滑走路上を火を噴きながら進んでいく日航機』、『窓の中にも炎が見える状況での消化活動』、『日航機のいたるところから炎が出て焼けおちる様子』など、繰り返し繰り返し流れました。
そして、乗客が撮った『事故発生時の機内の映像』、『脱出してからの外の乗客が脱出用シューターで機外に退避する映像』。これも何度も流れました。
事故発生直後に報道された『事故』の映像と、その後の『消火活動』の映像が流れた時、『大変なことが起きた』と心配しました。ただ、『何が起きたのかは理解できませんでした』
私は、衝突の瞬間の映像を見て、『大型機のエンジンが燃料とともに大爆発したのか』と思いました。その時点では『日航機』とは分かりませんでしたから。もちろん機種も分かりません。離陸機か着陸機かも。
映像が『日航機の消火活動』に切り替わり、私が想像していたより遥かに少ない消火の放水量。羽田空港などに配備されている航空機用の強力な力消防車を要すれば、一気にある程度の消火ができるものと思っていたのですが。実際には全然違った。
その内に、客室の窓の中の炎が広がり、天井を突き破り・・・。
その時に、速報で『乗客・乗員は全員退避したとの情報です』と。
そして、『けが人はいない模様』(その後、15人が搬送されたが命に別状なしとなりましたが)
この速報で、『安心』できました。『人命が奪われる』事態は避けられた。
この『乗客・乗員379人が18分間で全員機外に退避できた』事実について、海外のメディア、専門家が絶賛したのです。『奇跡だ』と。
「乗務員の訓練の成果だ」
「乗客が乗務員の指示に従い荷物を持たずに整然と避難した」
これが全員が退避できた理由だと。
私は思います。
『ペットの機内搭乗論争』が出てきている前提は何か。
『人命が失われなかった』との事実を称賛すべきではないのでしょうか。
『ペット愛好家』の方など、今回の『ペットが救出できなかった』ことに対する『解決策』として、『ペットの機内同乗』を主張されているのですが。
その前に、『乗員・乗客全員生還』という事実が無ければ、言えなかった、言わなかったことですよね。
それは、『暗黙の了解』として、(ペットの命より)『人命最優先』と考えているからではないでしょうか。
『一人でも犠牲者が出た状況でも、それが言えますか』ということ。です。
『ペットを客室内の同乗できるように』と主張される方は、何か勘違いされているような気がします。
では、また。